保存版部活日誌

2016年12月28日
 おはようございます。
 年内最後の部活練習は、TTでした。

 短距離はこのところ継続している加速の練習の成果が100ではバッチリ出ました。
 そして、男子4継。新しい方法でのバトン練習も、まだそれほど回数をこなせてはいませんが、昨日の練習ではまっていたので、楽しみにしていました。
 結果としては、練習で使ったレーンと違うレーンで走るというミスもあり、1→2走のところでギリギリのバトン渡しの減速がありましたが、それでも前回より1秒速くなりました。実際は50秒を切るところまでは来れています。春までには48秒台はいけると思います。

 もの凄い強風が吹く中、中長は思うような結果が出せませんでした。
 これも陸上の厳しさ。
 結局、最後は自分との勝負。
 頑張っていたころの自分に勝つのは、容易なことではありません。
 朝練、学校に行き、授業を受け、昼休みトレーニングをして、授業、掃除、外部の施設まで移動、そして部活、家まで帰って宿題をして、ご飯を食べ、お風呂に入り、少し自分の時間を過ごして早く寝る。そして翌朝早く起きてまた繰り返し。
 この努力。
 そして、今。
 家で温かいなか座って過ごすのと、学校に行くという行為だけでも大きな差があります。更に朝練、トレーニング。
 頑張っていたころの自分に勝つのは、簡単ではありません。
 そのことに気づくことができて、年末年始を迎えられるのは今回のTTで得た大きなことの1つです。
 一発逆転的な方法で速くなるのではなく、本当の意味で一年間をフルに使って少しずつ速くなり続ける。
 12月31日の自分が、大会前の自分と同じ意識をどこか片隅に置きながら過ごせるかどうか。
 僕自身、12月4日にレースに出てから1ヵ月練習を積んできましたが、それで伸ばせた範囲はごくわずか。でも、そのわずかを無理せず上げ続けることが今後もできたら、3月には勝負できる自分にきっとなる。
 それを信じているから、今日も、明日も、明後日も走り続けられるのです。
 小さなことをコツコツと。
 部活という大きなヘルプがない時こそ、自分のやる気が問われるし、そんな中でも練習できる自分になれたら、次に部活に出るときはきっと、楽しみで楽しみで仕方がないはずです。

<800TT>
男子 1年 田所 2分26秒70
女子 1年 松浦 2分39秒54
    1年 三浦 2分59秒18

<1500TT>
女子 1年 松井 5分48秒13
    1年 山本 5分53秒13
    1年 江平 6分32秒28

<100TT>
男子 1年 坂本   12秒30<ベスト更新>
    1年 小野寺 12秒49<ベスト更新>
    1年 大山   12秒68<ベスト更新>
    1年 山口   12秒72<ベスト更新>
    1年 早坂   12秒90<ベスト更新>

女子 2年 林   14秒02
    1年 浅見  14秒13<ベスト更新>
    1年 藤森  14秒42<ベスト更新>
    1年 南本  14秒66<ベスト更新>
    1年 会田  15秒02<ベスト更新>
    1年 大塚  16秒39<ベスト更新>

<200TT>
男子 1年 坂本  25秒40(初)
    1年 大山   26秒37
    1年 小野寺 26秒94
    1年 山口   27秒87

女子 1年 浅見 30秒41
    2年 林   30秒83
    1年 南本 31秒10
    1年 藤森 31秒35<ベスト更新>
    1年 会田 33秒26

<3000TT>
男子 2年 平   10分11秒71
    2年 小畑  10分44秒56

女子 2年  松浦  12分02秒72
     育成 小雪  13分15秒81<ベスト更新>

<4×100MR>
男子 山口→坂本→大山→小野寺 50秒27<TB1秒更新>

2016年12月26日
 おはようございます。
 今日は三送会でした。
 →三送会の様子

 毎年、この日だけは来てほしくない気持ちに少しだけなってしまいます。
 生徒達の成長を考えれば、巣立ちは当然必要なこと。
 それでも、ここで共に過ごした日々が消えてしまいそうで、触れることができないものになってしまいそうで寂しい気持ちになってしまいます。
 いくつかあったターニングポイントを僕は上手くつかむことができませんでした。
 そのことを自分達のせいだと悲しく思っている3年生がたくさんいました。
 でも、毎年反省させられるのは僕の方。
 そして、その度に新しいやり方でもう一度トライする。
 そうやって法政高校陸上部は成長してきたし、これからも成長していく。
 
 君達が法政高校陸上部員だったことはこれからもずっと変わらない。
 これから先、たくさんの壁が君達の前に立ちふさがる。
 必ず。
 自分の弱さと向き合わなくてはいけない瞬間がまたやってくる。
 そのときに思い出してほしい。
 また、逃げていいのか。
 いや、逃げなかった自分がいたことを。
 自分の全てをかけて逃げずに挑戦した日々があったことを。

 君達ならできる。

 We do not remember days, we remember moments.-Cesare Pavese

 Believe you can and you're halfway there-Theodore Roosevelt
2016年12月24日
 おはようございます。
 今日も引き続き井の頭での練習でした。
 まずは先日のイチロー選手の言葉から始めました。
 「イチロー は他の選手の2倍、3倍努力しているとよく言われるが、それは間違い。よく考えてみればわかるけど、人の何倍も努力することなんてできない。みんな自分の限界を知っている。毎日の練習で、ほんの少しずつもう少し努力する。それを繰り返すことが大切」
 僕が作っている設定の理論も同じ考え方から来ているので、勉強で例えた時に、試験前だけ物凄く頑張る人には向いていない話をしました。
 毎回の練習で少しずつ努力をすること、そして次の練習を楽しみに待つこと。その繰り返しです。
 最後のミーティングでは、食事の仕方について話をしました。人は沢山のものを食べると味覚が鈍ります。少量を味わって食べることで美味しく感じることができるのです。また、食べたものの消化にかかる負担で、臓器の仕事量が増えると、酸素を運ぶ能力、体の酸化を防ぐ力も落ちます。結果として速く走れなくなります。また、中長が今日やったVO2MAXという練習は最大酸素摂取量を上げるための練習ですが、最大酸素摂取量は最後に質量(体重)で割るため、体重が増えれば増えるほど値は低くなります。
 つまり、体重が増えると遅くなるのです。
 これほどつらい練習をしてほんの少し上げた能力が、お菓子などempty calorie の塊を食べることで相殺され、低下させられてしまうのです。
 エネルギーは口から摂取したものが100%なのに対し、消費は60%が基礎代謝、30%が運動、10%が食事をすることで生み出される熱消費です。運動量を増やしたところで、食べる量の増加には追いつきません。
 これから、いろんなイベントが続きます。一般の人であれば、何も考えずに楽しめばいいと思います。
 でも、もし自分をアスリートだと位置づけているのであれば、競技のことを片隅に残しながら、少しずつを目一杯楽しむということが必要です。
 毎日1回、体重計に乗ること。
 乗れない自分にならないことを基準に、楽しんでほしいと思います。
 そんな話をして解散した後、中長女子が明日、明後日の話をしていました。遊びに行く話でもしているのかと思ったら、そのあと僕のところに来て26日三送会の前に自主練をしたいので、何をしたらいいかアドバイスをくださいとのことでした。
 今まで最強だった代でもやらなかったことをこの子達はやろうとしている。
 世界一になる選手は世界で一番練習している。
 支部レベルの努力から都大会レベルへ。その継続は必ず身を結ぶ。

<練習ベスト更新者>
VO2MAX15分到達
平、松浦

2016年12月22日
 おはようございます。
 今日は多摩湖での練習でした。

 →多摩湖練習の様子

 普段と違う場所での練習はモチベーションが上がります。
 多摩湖は景色も良く、気持ちよく練習ができました。
 短距離は坂を使ったダッシュ。体全体の筋肉を効かせる目的でいろんな走り方を混ぜながらのダッシュ。
 30本予定でしたが、雨が降ってきたので、16本で止めにしました。
 今日の練習がきつかったメンバーはこのきつさを覚えておいて、来年は1本でも多くできるように頑張りましょう。

 中・長は多摩湖駅伝の試走会と、本番をイメージしての3チーム対抗戦。
 それぞれの3000持ちタイムから算出して、時間差でのスタート。
 男子チームは最初のチームがスタートしてから10分32秒遅れのスタート。
 それでも、最後はかわしました。
 9割のイメージで走るように言ったので、現時点でこのタイムであれば、春はもしかするともしかするかもしれません。
 3カ月後、短距離、中・長ともにどのような気持ちで今日を迎えているか。
 早く公式戦が始まってほしいというワクワクした気持ちでいることを祈ります。

 
2016年12月19日
 おはようございます。
 今日は武蔵野陸上競技場での練習でした。
 中長の800と1500は新しいメニュー。
 1500は合計で11K近くをLong Set、Sprint Set、Kick Setと分けての練習。
 練習開始から終わるまで何時間もレストを挟みながら走り続けました。
 一人だったら気持ちまで疲れてしまうメニューでも、仲間と一緒だと忘れられない思い出になる。
 練習している中・長メンバーの表情には悲観的なものはなく、楽しそうに取り組んでいました。
 人生は今、長く続いていくその先を待つものではなく、今この瞬間。
 最高に楽しい今日が過ごせたならきっと、明日が待ち遠しくなるものなのです。
 来年度に向けての新チームの構想について、今日発表しました。
 一年生が一年生のままではいけない。
 チームを主体的に作っていく担い手となり、二年生を支え、共にチームを作っていってくれることを願います。
 友達ではなく、仲間として。


<練習ベスト更新者>
5,3,1
小畑(1000)、平(3000、1000)
SP800(全員初)
三浦、松浦、田所
SP1500(全員初)
松井、山本、江平、小雪
50
河野、早坂、小野寺
80
大山、坂本、浅見、河野、小野寺
2016年12月16日
 おはようございます。
 今日も2年生と中3の山本さんだけでの練習となりました。
 
 山本さんは毎回、メニューに入るのが早く、飯盛君や、歴代の強かった子たちを思い出させます。
 理由を聞いてみると、「久しぶりのスピード練だったので、朝から緊張していました」と言いました。
 朝から緊張していたということは、朝からこの練習に対して準備していたということです。
 強くなる子の特徴です。
 僕も練習のことは朝からどころか、前の日からずっと意識しています。
 だから、競技場にも早く行きたくなるし、競技場に着いたらとにかくメニューがしたい。
 それが終わらない限り、何だか落ち着かない。
 似ているなと思いました。
 だからこそ、きっとつまずくのも同じポイントだと思います。
 これから先、いくつもの大きな壁を越えなければなりません。
 そのときに必要になるのが、自分の内から湧き上がり続けるモチベーションと、努力してきた自分に対しての自信。
 そして、その壁の先にある景色が想像できるかどうか。
 その景色が素晴らしいものであればあるほど、そこにたどり着くまでの苦労なんて、大したことなく思えるのです。
 そして、その価値を決めるのも自分自身。
 自分がどうあるかなのです。
2016年12月12日
 おはようございます。
 今日も高2のみでの練習でした。
 学校ではOB・OG講演会。
 卒業生が自分の学部・学科について説明に来ます。
 今回は僕が呼んだメンバーもたくさんいたので、プチ同窓会のような感じの2日間でした。
 陸上部卒業の瀧澤さんもスポーツ健康学部から自動車メーカーへ、1000人の中の36人に選ばれました。
 スポーツ健康学部って就職どうなの?という質問が多いようですが、瀧澤さんはこう言っていました。
 「就職に有利そうだから経営学部っていうのは、みんなが考えることだと思う。自分はそういう就職のための4年間にするのではなく、大学で学ぶための4年間にしてほしいと思う。自分が本当に一生懸命学びたい学部を選んで、4年間過ごしたかどうか、そこを採用の時に見られる。自分は体育会でもっとも大切にしてきたのがコミュニケーションだった。上下関係や、礼儀を大切に4年間過ごしてきたからそれを就職でも活かせるところを探した。住宅は一生に一回の買い物、靴とかは年に一回。自動車は一生に一回でもなく、そうかといって1年ごとに変えるものでもない。大切な買い物だから、お客さんも真剣に話をしてくれる。私もそういうお客さんと真剣に話がしたい。そう思って就職先を決めた」
 瀧澤さんがスポーツに関わる4年間で得たことは、瀧澤さんの内からも、外側からも滲み出ています。こんな人と一緒に仕事がしたい、そう思わせるものになっていたのだと思います。
 同じ話を先輩たちはみんなしていました。その中に僕が担任していた生徒で、卒業後もずっと僕を慕ってくれていて、「いつか木村先生みたいな家庭を築きたいんです」と言ってくれる卒業生にも、講演会に来てもらいました。
 彼は工学部の体育会野球部で日本代表に選ばれ世界大会への遠征をしたり、塾で講師をしたり、そうした学部での勉強以外の部分が就職では見られるという話をしていました。「どの企業も、自分がどんな勉強をしたかとかそういう話はあまり聞かず、学生時代に何をしたかということを聞いてくる。自分はそういう勉強はもちろんのこと、それ以外の活動も大切にしてきた。何事も満遍なくしっかりやってきた4年間だった。」そう話す彼は、名だたる銀行や、投資関係の会社7社ほどから内定をもらいました。理工学部ですが、理工学部だったらメーカーという固定概念ではなく、「自分は大学4年間で物ではなく、人のサポート、人生設計に関わりたい」ということを塾講師や、体育会での活動で感じ、生命保険会社の投資・企画部門職としてやっていくことに決めたそうです。
 彼は文化祭のたびに、高校時代から同じクラスで(二人とも元担任クラス)付き合っていた生徒と二人でわざわざ手土産を持って挨拶に来てくれます。今年は、特別な報告をしに来てくれました。元担任としてこれほどうれしいことはありません。
 
 結局最後は人柄。
 自分がどういう人間であるかなのです。
 会社側から見れば、これから40年一緒に働いていく同志。
 学校の成績ももちろん大切ですが、それは当たり前の要件に過ぎず、そこから先はその人と一緒に時間を過ごしていきたいか、会社の将来を任せられるだけの信頼に足る人間かどうかを見極めるのです。
 それらは細部に宿ります。
 靴下の履き方だったり、相手の話を聞く姿勢だったり、自分の話し方だったり、普段の積み重ねがでてくるほんのわずかな一瞬を人事の人は見極めます。ごまかしはききません。
 陸上部で過ごす3年間で、謙虚さと、感謝の気持ち、礼儀を学び、目標に向かって真剣に努力する才能と、時間を無駄にしないマインドを身につけることができれば、大学を卒業してから40年以上の時を過ごすことになる職場でも、きっと自分のやりたいことができる会社に受け入れてもらえます。
 就職するまでが大切なのではなく、社会人として何をしていくか。
 その先にある膨大な時間に対してどのように計画していくかなのです。
 その想いが強い人であればあるほど、幸せになれることを保障します。
 同じ仕事をしていても、みんながみんな幸せだと感じられるわけではないのだから。
 そういう大切な選択をできる力を養うには、今を一生懸命生きているかどうか。
 だから、
 Seize the day
 僕が最初に陸上部に刻んだ言葉に込めた想いなのです。
2016年12月08日
 おはようございます。
 今日は久しぶりの武蔵野陸上競技場でした。
 10月以降は閉場時間が17時となるため、使える期間が限られます。この12月の時期と、2月の自宅学習日の期間、それが過ぎたら3月18日終業式以降の春休み。その数週間後にはトラックシーズンが始まってしまいます。
 短距離にとってはスパイクを履ける場所での練習は大切な機会です。
 そう考えると、自然と練習できることに感謝の気持ちを持つようになると思います。
 当たり前なことなんて何一つないのです。
 今日、怪我することなく、最後まで練習できたことも、
 明日また練習できることも、
 家での過ごし方を含めたしっかりとした準備や、
 食事、睡眠といった生活習慣の管理、
 学校を始めとした学生としてやるべきことを責任をもってやり切った先に訪れる幸運。
 自分の努力を含めて、目に見えるもの、見えないもの、自分の力ではどうにもできない天候など含めて、いろんな奇跡が重なってできるものなのです。
 だから、感謝するのです。
 感謝して、ありがたいと思いながら練習すれば、どんなきつい練習でも、きついだけではない、何かが自分の中に生まれてきます。
 それが君たちを成長させるのです。
 自分の体の内側に、それがあるかどうか、その差が結果を分けていくのです。
 僕は今日、日曜日のレース以来のポイント練ができました。
 たった3日間ですが、ずっと待ち焦がれた瞬間でした。
 僕にとっては、レースに出ること以上に、今日自分の全身全霊をかけて昨日までの自分に挑むことができる、このたった一回の練習が大切なのです。自分が納得できるだけの練習を積み重ねること。何カ月も、何年も。レースは、その先にあるただの結果なのです。ハンマー投げの室伏選手は、ハンマーを投げるまでが全てだと言っていました。投げたあと、どこに落ちるのかは問題ではない。投げるまでの一つ一つの動作、その過程が大切なのであって、その過程が自分の積み重ねてきたものを体現するものであるならば、その先どこに落ちたかを見る必要はない。それはただの結果に過ぎないのだから。結果に左右されて、自分が積み重ねてきたものを見失ってはいけない、と。
 今日が最高の一日であって、明日が来るのが待ち遠しい、そんな毎日を積み重ねられたら、最高の人生。
2016年12月02日
おはようございます。
三鷹市スポーツ振興課の方が直接三鷹駅伝の結果を持ってきてくれました。
三鷹駅伝結果【公式】
2016年11月20日
 おはようございます。
 →三鷹駅伝結果
 →三鷹駅伝の様子
2016年11月18日
 おはようございます。
 今日は駅伝のペース確認。
 レジスタンストレーニングまできちんとやりきっている姿に感動しました。
 僕たちがやっているトレーニングは超回復をねらうような限界値を引き出すものではなく、毎日継続して全身を意識して鍛え続けることにより、コンディションを整える目的です。
 昼休みに体育館に行った時も、松浦さんと山本さんがトレーニングを楽しそうにやっていました。
 そういうことの積み重ねでたどり着いた今日。
 日曜日になってほしい気持ちと、日曜日なんか来なければいいという気持ちと両方あります。
 それくらい、この2週間は希望に満ちた、充実した時間でした。
 それも全て都駅伝があってのこと。
 自分たちが目指している舞台がどんな場所なのか、
 そこに何があるのかを知れたことは大きかったと思います。
 他の人からすれば、なんてことない休日の1日。
 でも、そこに向けて努力してきた自分の想いと、その何倍も努力してきた先輩たちの想いが、何にも代えがたい1日にしていくのです。
 あの特別な11月3日を経験できるのは陸上部だけ。
 食べたいものを我慢して体に良いものを食べたり、夜更かししたいのを我慢して早く寝たり、友達との楽しい放課後を犠牲にして継続した練習。なぜ、そこまで頑張れるのか。それは、それだけの価値があることだと、返ってくるものがあると自分自身が思えるから。自分が求めているいろんなものの中から、自分が一番成し遂げたいと思うことが陸上なのかどうか。その答えがYESであるとき、もうそこには努力などという言葉は存在せず、ただひたすら、自分の信じた道を走っているだけ。ひたむきに頑張っているだけ。
 どんなに苦しい練習をしていても、つらくはなく、できないことにショックを受けることはあっても、また挑戦したいと思う。そんな風に考えられる自分でいたいと思う。そうあり続けたいと思う。
 そうした日々が自信を与えてくれる。
 自分のことに自分で責任を持つようになる。
 誰かのせいにしない自分が生まれる。
 前向きな自分と出会う。
 たった2週間、それでも人は確実に変われる。
 そんな君たちの姿をそばで見続けられたことは最高に幸せでした。
 だから、日曜日が来なければいいとも思います。
 それでも、そんな君たちだからこそ、三鷹の人たちに見てほしいという気持ちもあります。
 君たちが拾い続けたゴミの数だけ、君たちには天の時が味方します。
 君たちが練習し続けた三鷹だからこそ、地の利もあります。
 そして、人の和。
 今日の話し合いで、きっとまた一段上ることができたはず。
 3つの条件が揃いました。
 明日のミーティング、楽しみです。
 
2016年11月12日
 おはようございます。
 今日は駅伝選考会&TTでした。

 Big Dayということで、岩橋さんにも来てもらいました。
 思ったより暑くなってしまったので、中長については少し設定タイムを下げた方がいいかなというくらいのコンディションでした。
 短距離はスパイクなしでの記録ですが、それでも100Mでベスト更新をする人が3人も出ました。4継もミスはありましたが、スパイクありの初めてやった時よりタイムはよかったです。課題と希望、両方が見えた結果でした。
 選考会は、1年女子が全員ベスト更新という快挙を成し遂げました。今回の結果をベースに、過去の歴代データと対応させて設定タイムを作っていきますが、法政高校の最高記録を更新できる勢いです。与えられたメニューを消化するのではなく、自分たちで決めた自主練などを継続してやってきたことが大きな力となっています。
 スポーツ心理学では、「自信がある人ほど成功する確率は高い」と言われていますが、実際にその自信をどうやって育んでいけばいいのかということはきちんと理解できていない人が多い。説明すると長くなるので、またの機会にしますが、今日までにやってきたこと、陸上に対して、陸上以外の生活面で、自分がどのような態度で臨んできたか、そういう部分の人間的成長が競技能力を押し上げる。
 だから、正直でいなければならないし、ルールを守ることも大切。
 生き方そのものが幸せになることで、人はいくらでも成長できるのです。
 同じ環境にいても、幸せだと感じることができる人もいれば、隣の芝が青く見えてしまう人もいます。
 今日の結果は、君たちが人間的に成長した証拠。
 チームとして、共に走ってきた軌跡。

<100TT>
 男子
 1年 坂本 12秒48(PB更新)
 1年 大山 12秒97
 1年 小野寺 13秒03
 1年 山口 14秒10

 女子
 2年 林 14秒83
 1年 浅見 14秒36(PB更新)
 1年 藤森 14秒74
 1年 南本 14秒79
 1年 会田 15秒53

<200TT>
 男子
 1年 大山 26秒65
 1年 小野寺 26秒68

 女子
 2年 林 31秒52
 1年 浅見 30秒52
 1年 南本 31秒71
 1年 藤森 31秒93
 1年 会田 32秒91 

<駅伝選考会>
 男子
 2年 平 10分18秒78
 2年 小畑 10分37秒78
 1年 田所 11分08秒56(PB更新)
 
 女子
 1年 松浦 11分33秒77(PB更新)
 1年 山本 12分11秒96(PB更新)
 1年 松井 12分36秒60(PB更新)
 1年 三浦 12分54秒76(PB更新)
 1年 江平 13分18秒39(PB更新)
 育成 小雪 13分28秒86(初)
2016年11月08日
 おはようございます。
 昨日は三鷹駅伝監督会議でした。
 三鷹駅伝に参加した最初の年は、女子は短距離1名、長距離1名しか部員がいなく、担任を持っていた学年の硬式テニス部から1名、バスケ部から1名の助っ人を借りての出場でした。
 その翌年、初めて女子が4名陸上部で揃い、短距離から2名、長距離から2名というメンバーで果たした奇跡の優勝。
 卒業していく3年生の先輩(短距離瀧澤さん)のために絶対負けられないと2年の松家さんがアンカーで頑張りました。アンカーの集う第3中継所で当時の優勝候補だった矢吹町チームの子にメラメラと対抗心を燃やしていたそうです。
 こんなに苦しそうな表情を見たことがないというくらいの鬼気迫る表情でゴールテープを切り、自分達が一般女子の部で優勝だと気づいた瞬間に瀧澤さんと涙ながらに抱き合っていました。
 これが法政高校陸上部の歴史の一部です。
 三鷹駅伝というものを一つとっても、いろんな歴史があります。
 安達君たちの代は、1年生の頃に三鷹駅伝を応援し、後援会の方々からの熱い応援を自分達も受けたいという気持ちから短距離チームの参加を懇願し、見事100チーム以上参加する中で11位を獲得しました。
 男子も、女子も、短距離も中・長も関係なく戦ってきたのです。
 そんな法政の頑張りを三鷹の人たちも応援してくれています。
 去年は三鷹市の体育協会の方が、法政の頑張りに感動し、広報誌に特集してくださいました。
 昨日の監督会議でも、いろんな方から声をかけていただきました。
 学校でも、毎日新聞に都駅伝の結果が載っていたということで、女子の頑張りをほめてくれた先生もいました。
 HUの方も毎年この時期になると、今年はどうですか?応援していますと声をかけてくれます。
 今年は教員チームも参加します。
 監督はPTAの野口さんです。
 関西の某強豪女子大学の陸上部マネージャーだった人です。
 陸上の魅力も、つらさも知っています。
 更に今年はコニカミノルタの監督さんもちびっこ教室開催でやってくるそうです。
 表彰式でのコメントもいただける可能性があるそうです。
 法政大学駅伝部の坪田監督が所属していた実業団チームがコニカミノルタです。
 これだけいろんな縁がある中で、表彰式で法政の名前が呼ばれたら・・・。
 考えるだけで鳥肌が立ちます。
 常に希望を、描ける最大の夢を。

<練習ベスト更新者>
150後半100
大山、坂本、南本、藤森、大塚、浅見
150後半50
大塚、浅見、会田
2016年11月03日
 おはようございます。
 →都駅伝結果です
 →都駅伝の様子
2016年11月01日
  おはようございます。
 都駅伝まであと2日。
 
  今日は、昼休みにゼッケン授与式を行いました。
 一人ひとり、選ばれた選手が話をしていきました。
 みんな一様に3年生の近藤先輩のために走りたいという話をしていました。アンカーを任された山本さんは、先輩と走ってきた日々を思い出して涙を流しながら話をしていました。
 チームのために、
 誰かのために涙を流すほどの想いで走る
 そういうチームを作りたいと思っていました。
 4継も、次の春には同じような気持ちで迎えられると思います。
 そのときは、中長がチームとしてサポートし、代表で選ばれた選手をみんなで支える。
 選ばれた 選手は誇りを持って走る。
 他の強豪校でもできないことを
 法政高校陸上部は体現するのです。
 短距離・中距離・長距離、すべてが一体となって、チームとして戦う。
 口先だけでなく、
 前の日には興奮して寝られないような気持ちを一緒に味わい、
 走っているときは息が苦しくなる。
 応援しているのか、されているのかわからないくらいの境い目まで、
 選手とともに走るのです。
 練習の終わりには、夏以来のHuddle(円陣)をしました。
 
  今年の1年生ほど、自主的に朝練をし続けた学年はありませんでした。
 1年生の熱意の全ては、3年生のため。
 3年生がいたから、1年生が頑張れて、
 1年生がいたから、3年生が頑張れた。
 
  君たちの努力は本物だった。
 それだけは間違いない。
 だから、自分を信じて、走れ。
 Hosei High Go
  SEIZE THE DAY
2016年10月28日
 おはようございます。
 今日は雨のため、学習室で法政大学箱根駅伝予選会を見てもらいました。
 会議のため出られませんでしたが、駅伝がチーム戦であること、
 1秒が仲間に与える大きな影響、
 誰もがエースになれるわけではなく、
 エースにはエースの果たすべき仕事があり、
 10番目の選手にもやるべきことがあるということを感じ取ってもらいたいと思います。
 三角さんが書いた、
 「自分の1秒は仲間の1秒」という色紙。
 部室で見るたびに歴代の先輩たちがどんな気持ちで11月3日を迎え、
 その大きな壁にはね返され、
 君たち後輩に託してきたのか。
 
 2011年は女子は人数が足りなく、都駅伝には出られませんでした。
 その翌年、初参加で35位。
     6K区間  2年 松家 25分08秒(4分11秒/km) 35位
4.0975K区間  1年 高橋 17分47秒(4分20秒/km) 42位
     3K区間  1年 三角 12分02秒(4分00秒/km) 18位 
     3K区間  2年 吉村 13分19秒(4分26秒/km) 47位 
     5K区間  1年 丸田 21分40秒(4分20秒/km) 40位
 総合 1時間29分56秒(4分15秒/km)

 まだ3年生がいなく、1・2年生だけで戦った最初の代です。
 巡り巡って、またスタート地点。
 それでも、あの時とは違います。
 たった5年。それでも、5年分の伝統がある。
 都内で探しても、これだけ環境に恵まれていない学校は珍しい。
 それでも、そういったものすべてをひっくり返せるだけのものを僕たちは持っています。
 人は石垣。
 高い志をもった優秀な人間が集まれば、そこに石垣など作らなくても、僕たちは最強なのです。

2016年10月27日
 おはようございます。
 今日はバトン方式を新しいものに変えました。
 駅伝チームは、目の前にはっきりした目標がありますが、短距離チームは春までそれが見えづらい時期。
 でも、春が来てしまったらもう遅い。
 ということで、アメリカの最新理論をもとに全く新しい形にしました。
 今日は暗くなるのが早く、全員で試すまでは間に合いませんでしたが、理論を理解した部員たちはこのやり方でなら都大会も狙えるという実感があったと思います。
 大切なのは、周りがやっていることを同じようにやることで安心することではなく、
 周りが気づいていない余白部分(marginal gains)をどれだけ突き詰められるかです。
 その考え方は駅伝チームの調整にも入ってきています。
 メニューを考えるとき、そこには理論がなければいけません。
 説明できないメニューではいけないのです。
 そして、それが自分自身で納得できるものであれば、実際そのやり方があっているかどうかはそれほど問題ではなく、
 信じて継続してやることで必ず人は成長できるのです。
 駅伝まであと7日。
 来週の今日、結果は出ているのです。
 陸上の考え方に、レースの1週間前には結果が出ている、というものがあります。
 1週間前となると、あれも、これもと自分がやり残したことをいろいろ詰め込みたくなりますが、それをやっていたらスタートラインに着く前に力を使い果たしてしまいます。
 だから、陸上は日頃の積み重ねが大切。勉強と一緒です。本当に勉強している人は、試験前ではなく、普段の授業を誰よりも大切にします。授業を聞いているときの集中力が他の人とは違うのです。試験1週間前になったら、むしろ余裕がある。陸上も同じです。
 大切なのは、11月3日、自分の100%が安心して出せる状態に持っていくこと。
 1週間のうちに2回のポイント練、という考え方からしたら、本番を1回にカウントすると、あと1回、本番直前ではないところで負担にならないように刺激を入れるだけ。それが火曜日。
 明日、天気が悪ければ明後日のVO2Max練が最後の頑張りどころです。
 栄養価の高いものをしっかり食べ、睡眠時間をしっかり確保し、ストレスをためないような考え方、過ごし方を心がけましょう。
 きっと、夏には想像もつかなかったタイムが出せるはずです。
2016年10月24日
おはようございます。
今日は都駅伝試走会でした。

 都営三田線、普段は乗ることがありません。
 年に2日だけ使う電車。
 都駅伝試走会と、本番です。
 見る景色の全てが懐かしく、駅から見える交番を眺めながらも、ここで三角さんから大学が決まったことを報告されたなとか、本番当日に電車の中でたまたま会っていろいろ緊張をほぐそうとして話しかけたのに、緊張していて単発の返事しか返ってこなかったことをあとで笑い話にして笑ったこと、会場につくまでの道のりで部員と共有していた希望の数々などを思い出しました。
 そして道を挟んで、川の堤防を登り切った時に、もの凄い感情の波に襲われました。
 ここだ
 やっぱり、ここだったんだ
 法政高校陸上部が1年間かけてたどり着く場所。
 特別な場所。
 都駅伝で上位の学校でさえ、短距離の部員が駅伝の時期が嫌だ、応援を強制されて迷惑だとぼやいているのを競技会で聞いたことがあります。
 そのたびに思ったのは、僕たちと同じような気持ちで都駅伝にたどりつける陸上部が一体どれだけあるのだろうということでした。
 短距離も、中・長も、マネージャーも、そして顧問・コーチが一体となって、選手であろうと、そうでなかろうと、一緒に走っているつもりで応援をする。一緒に走る。チームとしての最高の夢舞台。
 都大路を目指す学校もあれば、順位を狙う学校もある、短距離を交えて、もしくは他の部活から部員を借りて参加する学校もある。
 それぞれに理想のゴールがあり、そこにたどり着けるように、雨の日も、雪の日も、真夏の酷暑の中でも、
 仲間と一緒に、
 そして一人でも、
 走り続けてきた1年間、そして3年間がある。
 そんな想いのつまった場所。
 神聖な場所。
 2001年から当時男子校だった法政一中高で教員になり、
 2010年まで硬式テニス部の顧問としてたくさんの部員たちを指導し、いろんな経験をさせてもらいましたが、この場所はやはり誰しもが経験できる場所ではありません。勝てば全国、都大路につながる一発勝負。東京の全高校が一斉に集まり、それを目指す大会。そんな大会は他の競技もそうそうありません。
 そんな中でも、法政高校陸上部は、150校近く集まったそんな猛者たちの中で、僕達しかやっていない方法で、全員で走る都駅伝というものを作り上げてきました。当日、気を抜いている部員など一人もいないのです。みんなが役割をもって、一人一人が大切な歯車の一つ一つとなってやっと回るのです。
 チーム戦。
 僕たちにしか経験できない都駅伝がある。
 僕たちにしか見えない景色がある。
 ただの努力ではない、努力を超える努力の日々
 サッカーの武藤嘉紀選手の座右の銘「強烈な努力」
 棋士の藤原秀行先生が弟子に向けて遺した言葉です。
 「碁打ちを50年もやっているのに何もわかっていない。奥が深く、変化が広大無辺だからこそ、我々は強くなれる。碁の神様がわかっているのが100だとしたら、私にわかっているのはせいぜい5か6か、あるいはもっと下」
 60以上のタイトルを手にした人が感じていたのは、自分がいかに何も知らないかという絶望。そしてその絶望に打ち克つために必要だったことが、最後に若手棋士に渡した一枚の色紙に書かれていたこの言葉でした。
 「強烈な努力」
 多くのスポーツ選手が様々な表現でこのことを伝えています。
 「野球の神様はいる。でも、野球の神様に願い事を聞いてもらうためには、普通の努力ではいけない。神様に届くくらい、心の奥底から努力しないと聞いてもらえない」
 僕が厳しい言葉をかけるのは、君たちが努力しているつもりでも、まだその先があるということを知ってもらいたいから。
 なぜ、そんなに努力させるのかというと、大会で勝つという結果よりも、むしろそうした「強烈な努力」の先に見える景色を君たちに見せてあげたいから。
 それはかつて高校時代に一度、そして大人になって走るようになって一度だけ僕も見たことがある景色
 それは別にテレビに中継されるほどのレベルでなくても、
 「強烈な努力」をした人であれば、
 誰でも見ることができる特別な景色。
 どこかで妥協があっては見れない景色。本気で挑んだ、捧げた日々があって初めて見ることができる可能性のある景色。
 その経験があれば、君たちは大きく人生を変えることになる。
 本当の努力の意味を知り、
 自分の可能性を見出すから。
 できないことなんてない、
 夢は見るものでなく、叶えるものだと本気で思うようになる。
 そんな想いで指導してきた陸上部での6年間。
 まだ、僕が見せたかった景色をチーム全体で見れたことはありません。
 努力をしても、たどり着けるかどうかはわからない。
 個人ではなく、チームとして必要な強烈な努力。
 PBを目指して一緒に練習するのはチームではなく、グループ。
 同じ目標(What)を持つのがチーム。
 なぜ集まったのか(Why)だけではない、一致団結したWhatを持てるチームに。
 
 
2016年10月11日
おはようございます。
試験前最後の練習です。

今日は中2の東京駅伝三鷹市代表選考メンバーも一緒に練習しました。
週に3回の練習を積んできたので、順調な仕上がりです。今日は三鷹市へ提出する1000のタイム計測。TTです。
陸上特有の緊張感を初体験しながらも、勇気をもって勝負できました。全員が3分30秒台という凄まじい記録を叩き出しました。
女子駅伝チームの方も昨日の選考会ではベスト更新、11月3日までにできることはまだまだたくさんあります。
走った距離は裏切らない。
陸上のことを考えた時間も裏切りません。
そして想いも。

今朝、3年の男子部員が僕のところに話をしに来てくれました。
先輩達から受け継いできた陸上部に対する想い。
駅伝に対する想い。
一緒に走ってきたと思っていた。
でも、そうではなかった、とわかった時に気持ちが消えてしまったと。
僕から話したのは、
それでも時間の許す限り、共に時を過ごし、
11月3日を迎えたい。
チームでない以上、走れないという気持ちはよくわかる。
法政高校陸上部は個人の集まりではなく、チームとしてやってきた。
それがプライド。
だから、たとえ、男子チームとしては棄権という選択肢しか残らなくても、共に男子のスタート号砲を見届け、涙を流そうと。
襷が途切れた瞬間をうやむやにするのではなく、しっかり胸に刻もうと。
それはきっと、3年が最後に残せる大きな何かになる。
先輩達から受け継いできたものを、受け渡すことになる。
チームとして走れるかどうかは11月3日になるまでわからない。
それでも、残された時間を共に走ることはできる。
まだ、明るい未来を描くことはできる。

練習で、短距離が女子と男子一緒にタイムを取っている光景が見られたこと、
以前、チームが強かったころもそうでした。
中・長も、高2と高1が会話をしている場面が増えました。
成長しているのです。

君達ならできると信じている。

<練習ベスト更新者>
400×6
小畑、松浦

60
坂本、藤森、会田
2016年10月10日
 おはようございます。
 今日は駅伝選考会でした。
 女子駅伝チームは3年生を含めて新たなスタートを切りました。
 僕自身の高校時代を振り返ってみても、たくさんの間違いをしてきました。大切なのは、前に何を言ったか、どういうミスをしたかではなく、それらを踏まえて今、自分の心の中に何があるか、自分の心はどうしたいと言っているかです。
 高校の頃の自分を振り返ってみて、未熟だったなと思わない大人はいません。あの時の自分には完全な正解に思えていたことだけど、今振り返ると自分はなんであの時あんなことしたんだろう、と思うことはたくさんあります。
 だからこそ、目の前にいる子供たちに対して、大人はいろいろアドバイスをしたくなるのです。
 想いが強ければ強いほど、言葉も強くなります。
 3年生の想いも、自分が3年になってみないとわかりません。強い言葉が出たのも、それだけの想いの強さがあったからこそ。
 過去でも、未来でもなく、今、自分の心は何を大切にしたいと言っているか。
 新たなスタートです。
 A champion team will always beat a team of champions.
 チャンピオンチームはいつだってチャンピオンを集めたチームに勝つ
 常に心が一つのチームは、優秀な選手を集めたチームに勝つという意味です。
 スポーツ心理学では、チームスポーツにおいてのパフォーマンスは個人の能力の足し算ではないことが証明されています。
 人はもともと社会的な生き物であり、自分のためには力を発揮することができず、誰かのために何かをしようと思った時に最大の力が発揮できるからです。
 個人のパフォーマンスで言えば、失ったものは大きいかもしれません。でも、それを上回るくらい、心の底から本音で繋がることができればチームとしての力は大きくなるのです。
 心の底からぶつかり合ったチームだからこそ得られる特別な何かが11月3日に待っている。
 新たな歴史を君達が作るのです。

<駅伝選考会>
 男子3000
 2年 平 10分40秒82
 2年 小畑 11分09秒05

女子3000
 1年 松浦 11分44秒80(PB更新)
 1年 山本 12分18秒96(PB更新)
 1年 松井 12分45秒30(PB更新)
 1年 三浦 13分10秒46(PB更新)
 1年 江平 13分23秒08(PB更新)
 3年 近藤 3周まで

午後からは出雲駅伝、今週土曜日には法政大学が箱根出場をかけて出場する箱根駅伝予選会があります。
駅伝にかける想いを理解するためにも、是非見てください。

<練習ベスト更新者>
 50
 大山、坂本、藤森、大塚、浅見、河野、会田
2016年10月07日
 おはようございます。
 本日より部活を再開しました。
 部員達が自ら問題を解決できることを信じ、各学年での話し合い、学年を越えての話し合い、顧問を交えての話し合いという段階を経て、無期限活動停止から解除しました。
 反省をし、変われるチャンスを何度も与えました。しかし、きちんと反省することができないまま、迎えた代休の日。活動を試みたもののそこで決定的な分裂を迎えることになってしまいました。高3が部活を辞める、高2も方向性を見失っている、チームを分裂させないために下した決断が無期限活動停止でした。
 しかし、そこに期限を設けなかったのは、部員のことを信じ、高3の駅伝参加という可能性を少しでも残すためにも、翌日にでも活動再開となることを祈ってのことで した。

 今回の件は、練習とは何なのか、チームでやることの意味は何なのか、一人一人が深く考える時間となりました。
 高3の熱い想いが高2を動かし、高2が自ら「今回の件は自分たちで解決させてください」と僕のところに相談しに来ました。部員自身の話し合いで、お互いに考えを学びあい、法政高校陸上部の歴史を知っている先輩が、それらを知らず迷ってしまう1年生を導いていく。
 高2のことを信じ、高1のことを信じ、変われる、成長できると念じ続けた2週間でした。

 個人競技と言われる陸上で、チームとして活動を続けてきた法政高校陸上部の歴史が大きな力を貸してくれました。
 法政高校陸上部でしか学べないこと、体験できないことがあります。
 それらを経験し、卒業してい った先輩達の声が高2、高3の背中を押しました。
 そうした現役、卒業生の想いがなければ、今日という日を迎えることはできなかったと思います。

 かつての陸上部は、制約もなく、ただ楽しく走るというところからスタートしました。
 部活が強くなるにつれ、飛び抜けた高い意識を持った生徒も入ってくるようになりました。
 でも、肝心の顧問の意識が追いつかず、部員の中には強豪を目指したいという考えと、強豪にはなりたくない、楽しくやりたい、という二つの考えが共存する時期がありました。
 結果として、陸上とひたむきに向き合おうとしていた生徒が去ることになってしまいました。
 どちらの生徒が悪いわけでもない、方針が違えばどこかしらのタイミングで部員同士の衝突はさけられないのです。悪いのは方針を持たなかった顧問、チームとして同じ方向を目指そうと指導できなかった自分の過ちです。
 その部員が去ると決めた最後の日、武蔵野競技場で練習のあと、何時間も二人で話をしました。
 本当に走ることにひたむきで、純粋な子でした。
 僕の中ではこれはとても大きな後悔であり、現在の法政高校陸上部の方針につながる出来事でした。
 「強豪になりたくない、というみんなの意見が理解できない」、その子は最後にそう話していました。当時の陸上部の部員達には、強豪校というと常に先生が怒鳴っていて、みんなが悲壮感漂わせながら走っている、そのようなイメージだったのです。その子自体は、中学の頃に全中4継で2位になったチームから来ていたので、実際はそうではないこと、一生懸命やることから得られる達成感、それをチームで共有できるようにしたいという気持ちでした。部員との話し合いに任せた結果、誰も助けてくれることなく、徹底的に否定されてしまいました。ショックから一度は陸上部から離れましたが、それでもやはり走りたい、という気持ちで戻ってきました。自分の気持ちを抑えながら3年になり、最後の大会前に4継のメンバーがスポーツ大会実行委員会をやるという決断をしたとき、全てが壊れました。「もう、こんなチームで走りたくない。走れません」。何とか話し合いをして、大会には出ましたが、夏合宿に来ることはありませんでした。法政女子4継記録、51秒01を出した最後の都選抜、今の陸上部の環境であれば届かなかった50秒台に入っていたと思っています。
 武蔵野競技場で、言いようもない悲しい時間を共に過ごしながら、心の中で誓ったことがありま す。
 「もう二度と、一生懸命やろうとしている部員にこのような悲しみを背負わせない」

 その部員と、陸上部の部員が一緒に写真を撮ったのは、卒業式の祝う会の時。本当ならもっと違う形があったと思っています。

 昨年の駅伝では、チームとして最高の状態まで来ていましたが、駅伝直前にエース区間を走る予定だった部員が体育の授業で足を骨折しました。その日の練習に、松葉杖をつきながらやってきた彼と、駅伝チームみんなで大泣きしました。誰が悪いわけでもない、でも、あまりに悔しすぎる、悲しすぎる結末でした。そういう経験をしてきて、初めてわかることがあります。今後は、それを見てきた高2・高3がそれらの経験を後輩に伝えてくれるチームになるはずです。

 その後も一生懸命取り組んでいると、大きな悲しみを背負うことが続き、その度に陸上部とは何なのかを考えさせられま した。
 今回の件も、同様の悲しみと、そして成長がありました。
 僕はそうした過去の部員たちの悲しみの証人であり、その悲しみを無駄にしないために歩んだ日々を、成長を守り抜く義務があります。
 いろんな考え方の人間がいる、でもチームである以上、同じものを目指す必要があり、同じ方向を向いていなければならない。そのためには、チームのために我慢することも時には必要となる。それを伝えるためにこれまで顧問が一人で背負っていたものを、今度は高2が「一緒に背負わせてほしい」と言ってくれました。
 「自分達も、先生と一緒に部活を築いた、そう思って卒業を迎えたい」と。

 これまでの陸上部でも、どうしても先輩が後輩を注意するという意識がチームになく、結果として僕がその役をまとめて引き受けていま した。しかし、今回のことで、高2が真剣に考え、新しい伝統を作ろうとしてくれています。

 そうした状態が整い、迎えた活動再開。

 まだまだ話し合いが必要な部分もたくさんあります。
 部員には疑問や言いたいことがあったら、いつでも話に来るよう伝えています。
 理解してあげられることもあれば、何らかの理由があり、陸上部では認められないこともあります。
 僕と、そして高2と話をしていく中で気持ちの整理をつけてほしいと願っています。

 

 明日は短距離の秋季大会です。
 朝は自主練でスタブロを見てほしいという要望があったので、練習に付き合いました。
 低い気温の中での戦い方、スタート前のルーティーン、セット時の 腕の角度、スタートへの反応の仕方など試合を意識したポイントを教えました。記録が出るかどうかは難しいと思いますが、教えたことが試合でできるかどうかを試す舞台になります。楽しんでもらえたらいいと思います。
 そして、放課後。
 部員たちの様子を見ていて、大きく変わったことがあります。
 自主的に取り組んでいる。
 与えられたことをやっているのではなく、自ら考え、目的意識を持ちながら取り組んでいる。
 そういう姿勢が見られました。
 自立した人間になること。
 自立した意識に、僕の考えが混ざり、強いチームになっていく。
 大きな一歩が踏み出せたと感じています。
 諦めない限り、可能性は消えません。
 一歩ずつ、再び歩んでいこうと思います。

<練習ベスト更新者>
60
 坂本、浅見、河野


2016年09月22日
 おはようございます。
 今日は土砂降りの中、東大和南公園での練習でした。
 環境に負けないこと
 練習する場所が校内にない法政高校陸上部だからこそ、伸びる力があります。
 雨の中でも明るく、前向きに取り組んでいる部員たちを見て、また一つ階段を上ったと感じました。
 今日は東京駅伝三鷹市選考会に出場する中2も男女共に参加。
 中学生から見た君達の姿はきっと、かっこよく見えたはずです。
 駅伝のスタートラインに立った時
 今日のことを思い出す。
 
 あの雨の中でも走った自分がいたこと
 
 全てはこの日のためだったこと
 
 仲間と共に走れるのもあとわずか
 
 人は出会い
 そして必ず別れるのです
 だからこそ、今日という1日を大切に
 あとになってもう一度、と思うことがないように
 
 一生懸命楽しむ
 雨だろうと、雪だろうと、
 人は石垣
 そこに優れた意識を持った仲間がいれば
 どんな環境に置かれても
 恵まれていようがいなかろうが
 幸せになれる
 こんな1日でも楽しめる君達の後ろ姿に
 これまでにない可能性を感じています。
 Seize the day

<練習ベスト更新者>
20
浅見、河野
40
浅見、河野、会田
60
藤森、浅見、会田
80
藤森、会田
2000×2
平、松浦(7分51秒、法政女子記録更新)、山本、松井、
以下初、水上、田中、坂本、大山、小野寺、山口
2016年09月19日
 おはようございます。
 今日は東大和南公園での練習でした。
 そして雨。
 それでも、溢れんばかりの学校が練習していました。
 休日、雨、それでも練習している学校。
 多くの学校が恐らく休んでいる中、自分達の限界に挑み続けるチーム。
 みんな頑張ってる。
 同じ願いのために。
 頑張ったら必ず勝てるわけじゃない。
 もしかしたら、休養を取った方がいいかもしれない。
 それでも、走る。
 大切なのは、どのような決断を下すのかではなく、
 自分で決断すること、
 その決断を迷わないこと。
 信は力なり。
 想いの強さは、体の中心から手足の指先まで流れ、力を生む。
 自分はこれで必ず強くなる、
 そう信じ、迷わないこと。
 上手くいかないときこそ、
 自信をもって自分に言い聞かせること。
 
 俺ならできる

 私ならできる

「できる、できる、
 私ならできる
 できないと思わず、
 できると信じ
 私は常に進化する
 できる、できる、
 私ならできる」

<練習ベスト更新者>
300
大塚

1000×5
平、
以下、初
田丸、田所、松浦(法政女子記録更新)、山本、松井、三浦、田中、坂本、大山、早坂、山口 
2016年09月04日
 おはようございます。
 都新人支部予選2日目です。

 →都新人支部予選2日目の結果
 →2日目の様子

 昨日は猛暑の中でのレース。
 そして今日は涼しい雨。
 中長にとってはチャンスです。
 やってきたことを出せる環境は整っています。
 泣いても笑っても今日が最後。
 トラックシーズンが終わります。

 1年の松浦さんは昨日の1500に引き続き、800予選、決勝、そして3000と走りました。800では予選でベスト更新、更に決勝でもベスト更新をし、法政の戦い方を身につけることができました。今年届かなかった扉は、来年更に大きくなっているか、それともただの通過点になっているか。

 振り返ってみてどうだろう。
 今日、レースを終えて感じているような気持ちで陸上と向き合ってこれただろうか。
 はい、と答えられた人はどうだろう。望むような結果が出ただろうか。そこでもまた、はい、と答えられた人は、今、どんな気持ちだろうか。
 支部予選を突破した8人は、きっともっと強くなる。
 自分の努力が実ることを
 称えられることを
 苦しさの中に喜びがあることを
 こんなにも夢中になれることがあることを知ったから。
 でも人は決して成功することでのみ、強くなるわけじゃない。
 初めてのフルマラソン。
 シューズが合わず、ハーフ地点で血だらけになり、30K以降は裸足で走った。シューズを投げ捨てたくなる気持ちを抑え、この悔しさを決して忘れぬよう両手で握りしめて走った。
 いろんな文献を読み漁り、小出監督からメルマガ上でアドバイスももらうことができ、翌年、初めて3時間を切った。
 30を超えるシューズを履きつぶしてきたけど、あのシューズだけは取ってある。
 
 日々の生活の中に没頭し、いつしか陸上を始めた時の興奮を、可能性を、自分を変えたいと願った気持ちをわすれてしまってはいないか。
 
 法政高校陸上部だけが持っているものがある。
 
 君達はその言葉の元に集まった。
 
 たった1秒のための一生分のトレーニング
 
 そして
 
 その日を掴め
2016年09月03日
おはようございます。
都新人支部予選初日です。

支部予選初日結果
初日の様子

 ドキドキしたのか、朝4時に目が覚めました。
 こんなことも久しぶりです。
 やるべきことはやりました。
 まだまだだという気持ちもありますが、もう一度4月からやり直せと言われても、これ以上のことはできません。
 いろんなことが、それぞれのタイミングで必然的に起き、その度に成長してきました。
 これからできることは山ほどあり、全てできれば越えられない壁などありません。
 今回は法政高校陸上部が最も大切にしているチーム部分、4継チームが大会前の練習から意識の面で足りない部分があり、度々注意されてきました。そこから成長できた部分が見えた男子4継と、指摘してきたことがそのま出てしまった女子4継、どちらも同じコインの表と裏です。
陸上はチームスポーツですが、それは決して馴れ合いではなく、競い合いの中で生まれていく絆です。
 周りを見れば、
 いろんな選択肢のある中で、
 陸上に全てを捧げているライバルたちがいる。
 周りが一生懸命だったら手は抜けない。
 本気と本気の真剣勝負。
 そういう雰囲気がまだまだ足りない。
 一回だけベストな練習をすることはできる。
 
 でも、それを継続できるかどうかは別次元の能力が必要。
 
  負けたくないと思う力と、
 
  夜寝る時、明日も練習頑張ろうと思う力、
 
  そして朝起きた時、また新しい朝が来たとリセットできる力。
 
  怪我しない力。
 
  我慢する力。

 そうした力が支部の中で8番以内になった時、

 都大会への扉は誰の前にも平等に開く。


 明日こそ
2016年09月02日
 おはようございます。
 都新人支部予選まであと1日。
 武蔵野陸上競技場での最後の練習。
 これまでチームで意識してきたことを全て出し切って練習ができました。
 ここにたどり着くまで、たくさん怒られ、反省し、自ら考えるということを突きつけられてきました。
 君達ならできると信じ、僕も本気で怒り続けました。
 でも、それらを乗り越えようと、僕の言ったことを真剣に受け止めようとしたのは、君達だからできたこと。
 過去最高の法政高校陸上部として、明日スタートラインに立ちます。
 不安になったら思い出してほしい。
 この夏のことを、陸上と向き合った夏を。
 これ以上ないほど充実した夏を。
 仲間、でも絶対負けたくないライバル達と共に競い合った日々を。
 君達にあるのは、他校がやっていない練習を、最高の環境でやってきたという自負。
 法政PRIDE。
 経験も、持ちタイムも関係ない。
 最後に勝つのは想いの強い人。
 陸上が一番好きな人が勝つ。
 さぁ、見せる時
 君達ならできる
 法政HIGH GO
 SEIZE THE DAY
2016年08月21日
おはようございます。
私学大会2日目です。

私学大会2日目結果
私学大会2日目の様子
※台風接近が予想されるため、明日(22日)の私学大会は中止となりました。

一つの戦いが終わりました。
僕達の完敗でした。
学年も何も関係ありません。
強い子は1年生だろうと、強いのです。
陸上年数も関係ありません。本気でやれば3ヶ月でも別人になることはできるから。
僕は初めて出たハーフマラソンで脱水になり、幻覚まで見ました。棄権。でも、そのことが本当に悔しくて、半年後同じ場所で行われたレースで3位になりました。
悔しいと思う気持ちは、原動力。
どこか満足してないか。
わかったような気になってないか。
可能性の扉をこじ開けるのは負けたことに負けない心の在り方
Persistence(耐え忍び、しつこく諦めない力)
君達の目の前にある扉は、
本当に開かないのか
開かないと思って、初めから開ける方法を考えていないだけではないのか
そもそも扉が見えていないのか
見ようとしていないのか

保谷が触れることさえ許されなかった扉がある
君達に託されたバトン
覚悟はあるか

A lifetime of training 

for just one second

たった1秒のために
人生の全てをかけて

新人都大会まであと13日
2016年08月20日
おはようございます。
私学大会初日です。

私学大会初日結果
私学大会初日の様子(PC調子悪いため、明朝?)
 男子1500Mでは3年の水上君が見せてくれました。陸上に対する姿勢が変わり、気持ちが伝わる走りでした。
 そして4継。
 男女共に満足してしまっていることを注意しました。悔しいと思う気持ちがなければ、この先には進めない。
 更に女子チームはレース後にアドバイスを求めにこなかったことを叱りました。競技に対する真剣さと、感謝の気持ちの欠如です。それらは練習の質も落とします。自分のためではなく、誰かのために頑張ろうとすることで人はその先に進む力を与えられるからです。
 そして女子1500M。
 前回の結果を受けて、2人には5分30秒切りを目指すように伝えていました。
 タイム順に配置された4組。直前の3組のトップの子でも5分30秒は切れませんでした。それを見て弱気になってるんじゃないか。
 僕の杞憂でした。
 100M22秒。1周88秒。
 普段はペース通りに走っていると大抵一番後ろからのスタート。
 でも、今日は周りが遅く、最初からトップグループ。そして雨。
 いろんなことが初体験である中で、二人で競い合うようにどんどん攻めました。
 見ていた僕の方がハラハラして、気持ち悪くなりました。
 ゴールまで持つか。
 3周目のラップが落ちました。
 以前先頭は山本さん、2番目が松井さん。
 練習の時からずっと一緒に競い合ってきました。
 春は松井さんの方が僅差で勝ち、夏から山本さんが逆転しました。
 二人の想いが痛いほど伝わってきました。
 ラスト200M、松井さんが一気にスパートをかけました。自分の弱い部分が出てしまい、追い込むことができず、僕に叱られ、涙したこともありました。
 弱い自分と向き合い、このままではいけない、自分を変えるんだ。
 そんな松井さんの声が聞こえたような走りでした。
 ラスト200Mまで強い気持ちで先頭を引っ張り続けた山本さん。前回のレースから絶好調で本来ならベスト更新ができる状態にも関わらず勝負しきれなかったことを注意され、最初から勝負しました。僕からのアドバイスにここまで真剣に応えようとしてくれた二人の走りには、これまで感じたことのない感動を覚えました。
 1位で入った松井さん、2位で入った山本さん、今日のレースで2人が見た景色はきっと他のことでは手に入らない青春の煌めき。
 それは誰しもが手に入れられるものではなく、本人の努力と、工夫と、環境と、そして少しの運によってもたらされるもの。
 本当に頑張った時にだけ、陸上の神様が与えてくれるご褒美。
 僕のことをここまで変えた原動力
 きっと君たちの人生も
2016年08月18日
おはようございます。
多摩大会2日目でした。

試合結果
2日目の様子

 合宿の疲れをいやし、そこからスピード練習を入れ、もう一度疲労回復をさせる。
 多摩大会までは実際にそれほど時間がありません。
 夏の大会までのスケジュールはギリギリのところで設定されていて、1回でも練習を休んでしまうとベストを出すことは難しい。
 旅行中でも、自分で練習する、とは言っても、それは大学生でもやはり部活と同じレベルでやるのは難しい。
 一生懸命頑張っている仲間がいて、指導する人間、環境が用意されて練習できることは部活でしかできないことであり、逆に言えば楽なのです。
 部活に出ることは当たり前にやることであり、当たり前のことを当たり前にやれない限り、強くなることはできない。
 部活で設定しているオフ以外に、部活にこれなかった人にとっては本当につらい大会でした。
 陸上は、1日走らなければ感覚が崩れ、元の状態に戻すのには1週間かかるスポーツです。
 7月は夏合宿を乗り切るための体を作る練習から始まり、8月は夏合宿の疲労を取り、すぐにスピードを取り戻すための練習をして、レースに向けての実践的なメニューをする。その練習の疲労を取り、多摩大会。続いて私学。この2つの大会で得た課題を1,2年生は新人都大会予選に向けて修正していく。9月始業式の日から都新人支部予選が始まる。
 実際にレースを走ってみた今、僕の言っていることは自分の実感として体験し、理解できるはず。
 大切なことはいろいろある。
 でも、今日見たライバルたちは、たくさんの選択肢から陸上を選んだ夏を送っている。
 本気は、伝わる。
 共に走る仲間にも、周りで応援する人にも。
 欠けたメンバーのいる4継を、僕たちは本気で応援することはできない。
 なぜなら、陸上はチームスポーツだから。
 誰か頑張っている人がいればいいのではなく、チーム全員が同じ気持ちになること。
 同じ方向を向き、頑張った先にあるものを、
 今の自分たちでは見ることのできない景色を、
 共に見たいと思う。
 そのためにやらなければならないこと。
 当たり前のことを当たり前にやれるチームに。
 君たちならきっとできる。
2016年08月17日
おはようございます。
多摩大会初日でした。

初日結果
初日の様子

チームとしてやってきたこと、決めてきたことは明らかにこれまでとは違うものになっていると思います。
しかし、それが形になるまでにはもう少し。
やっていることが変わっても、そこに気持ちがなければ効果は上がりません。
自分で納得したうえでやる自己流は、自覚のない王道に勝るという言葉がありますが、つきつめて言えば、本人が納得し、自信をもって取り組むことが方法論より効果を生むということです。
チームとして強くなっていく階段を上っていても、
そこにチームとして強くなっていこうという意志がなければ、
結果にはつながらない。
この練習で私は速くなるという確信と覚悟がまだ足りていない。
まだ足りていないけれど、諦めなければきっと、そういうチームになると信じています。
君たちなら、できる。
2016年08月13日
おはようございます。
今日はリレーTTでした。
陸上はチームスポーツだという、法政高校陸上部にとっての大切な一日。
中・長の練習もリレーのタイミングを考慮して、全員で応援しました。
応援は力となり、時にプレッシャーとなります。
練習の時から大きなプレッシャーを背負い、その中で応援をプラスの力へと変換できるように、これも練習します。
Huddle.
まだまだもっと声が出せます。
応援もまだ心が伝わるレベルではありません。
走る側も、応援する側もがむしゃらになること。
かっこつけているうちは、二流。
周りの目を気にせず、自分の内面と向き合って、声に出す。
心が先。パフォーマンスはそのあと発揮されます。
全員にとって、今日ほど大切な一日はありませんでした。
僕達には可能性しかありません。
日々、成長あるのみ。
多摩大会まであと4日。


女子4×100MR
 浅見→林→河野→保谷
 55秒49

男子4×100MR
 山口→田中→大山→小野寺
 48秒29(新TB3秒更新)

<練習ベスト更新者>
600+200
田丸(初)、田所(初)
1000
三浦、小畑、近藤、二条、武内(初)
800
水上(初)、松井(初)、山本(初)

2016年08月12日
おはようございます。
今日は法政大学体育会陸上部の安達先輩が来てくれました。
安達君は苅部先生の指導のもと、大学陸上界でトップを牽引している法政大学で短距離をやっています。
テンポ走一つとっても、部員がやるのとでは大きな違いが生まれます。
目的意識を明確にして、スタートラインに立つ。
ゴールしてから、次のスタートに立つまでのウォークの間にも走りの振り返り、そして新たな課題修正をしているのです。
安達君が走ると他校の生徒も注目します。
それは高校時代の頃から変わらない懐かしい風景。
1年生の頃のタイムは、君たちとそれほど変わりません。
安達君も高1から陸上を始め、顧問が短距離を指導することができない時代を、自らの創意工夫で乗り越え、私学で5位まで上り詰めたのです。
そういう経歴を持つ安達君にしか語れない言葉があります。
「短距離はどれだけの知識があるか、知っているかどうかがパフォーマンスに大きく影響する競技。それにもかかわらず、毎年のことだけれど、君たちからの質問より、木村先生から聞かれることの方が多かった。速くなりたいという気持ちが足りない。メニューからレスト、次への切り替えの部分も遅い。強豪校は切り替えが速く、やるべきことを当たり前のようにやっている。弱いチームは最低限のこともきちんとできない。そういう当たり前のことができているかどうかが、強さに直結する」
安達君の周りにいる選手は、日本代表クラスの選手ばかり。そうした選手たちと一緒に練習している中で、競技力を向上させていくこと自体大きなプレッシャーがあり、継続していくことは難しい。
高校の頃、都レベルで留まった安達君が、大学で全国レベルの選手たちと堂々と戦えているのは、気持ち、志の部分のレベルが全国クラスだったからです。
安達君は、高校時代から、レストの間も意識を持ち、次のメニューに対しての集中力を途切れさせませんでした。練習していれば、うまくいくこともあればうまくいかないこともあります。上手くいかなかったときでも、モチベーションを落とさなかったのは、目標を見失うことなく、次への挑戦を続けたからではないでしょうか。
安達君が法政大学に行くとき、僕は法政高校陸上部の誇り、全てを託すと言いました。
それを背負って、つらいときでも頑張れと。
反対のことも言えます。
安達先輩に恥ずかしくない意識で陸上と向き合おう。
法政大学の誇りを持って。

そして、次の主役は君たち。
数年後、OB/OGとなって帰ってくるとき、背中で語れる先輩になっていてほしい。

多摩大会まであと5日。
2016年08月11日
おはようございます。
合宿明け、武蔵野陸上競技場での練習です。
陸上の神様からのお恵みか、曇りであまり暑くならずに練習することができました。
合宿ではチームスポーツとしての陸上を、
そして部活動について学びました。
ここからは一気にレースに向けて仕上げていかなければなりません。

今日は昨年度卒業した白石君が来てくれました。
「学校生活の一部に部活動があるのではなく、学校生活とはまた別の軸として部活動があると考えてほしい。そういう気持ちでないと上にはいけない」と語ってくれました。
明日は法政大学陸上部で短距離をやっている安達君が来てくれます。
君たちは本当に恵まれています。

合宿が終わって4日間、どのように過ごしましたか。
今日、練習があってよかったと思っている人がたくさんいました。
僕もそうです。
一人での練習には限界があります。
みんなで集まって、一気にレースモードに切り替えて練習できることは楽しいだけでなく、楽です。
競技場に来ていたのは、僕たちの学校とあとは個人の大人。
そして、いつも来ている高校生。
女子一人で、学校の練習がない時でも武蔵野陸上競技場に来ている子です。
一人で休みの日に来るのはよほどのモチベーション、目標がなければできないこと。
それでも、彼女は必ず来ます。
きっと、彼女にしか見えない景色があるのでしょう。
走った距離は裏切らない。
走ることに費やした時間は、結果に関係なく、愛しく、誇らしく、自分のことを輝かせ、見ている人の心を奪います。
見ている人は見ている。
全く関係のない僕でさえ、彼女のひたむきな姿には心を打たれます。
だから、きっと君たちのことも誰かが見てくれている。
本気でやれば。
多摩大会まであと6日。

<練習ベスト更新者>
2000
近藤
1000×2
水上(初)、松井(初)、山本(初)、江平(初)
1000
田所(初)
600+200
三浦(初)
2016年07月28日
おはようございます。
今日で3日間に渡る都新人選考会が終わりました。
今回の結果からはっきりしたことは、陸上と真剣に向かい合い、今の自分を変えたい、速くなりたいという想いが強い人が勝ったということです。
先輩、後輩も関係なく、
陸上経験も関係ありません。
本気かどうかです。
消費カロリーの話をしたとき、運動で消費できるのは1割から3割まで、6割が基礎代謝、1割が食事をすることで消費すると言いました。
陸上も同じです。トラックでの走っている時間は長くても1時間ほど、アップやトレーニングなどを含めて3時間ほど、24時間のうちのわずか3時間。残りの時間をどう過ごすかが大きな違いになります。
今日の練習に来るだけでも、家でただ寝ていたり、座ってテレビを見ているだけの人よりも運動量は大きくなります。
陸上のことを考えて過ごした時間は、それ以上に大きな結果を生み出します。
選考会で選ばれた選手は、都新人支部予選を走る権利を得ました。
忘れてはいけないのは、走ることができない部員がいることです。
走れない部員のためにも、選ばれた人は陸上に対する取り組み方、日常生活の送り方でも見本とならなくてはいけません。
そうする義務があるのです。
予選を走る権利と義務。
君たちは、スタートラインに立つ権利と義務、その両方を抱えているのです。
法政高校陸上部としての誇りとともに、
走れ。

<都新人部内選考会>
100男子
3年(TT) 田中 12秒16
1年 大山   12秒92
1年 小野寺 13秒01
1年 山口   13秒19
1年 早坂   13秒65

100女子
3年(TT) 保谷 14秒13
2年 林   13秒65
1年 河野 14秒08(TTベスト更新)
1年 南本 14秒36
1年 浅見 14秒89
1年 藤森 15秒24
1年 会田 15秒51
1年 大塚 16秒67

200男子
3年(TT) 田中 24秒89
1年 大山 26秒32
1年 山口 27秒44
1年 早坂 27秒83(TTベスト更新)
1年 小野寺 27秒98

200女子
2年 林  28秒91
1年 河野 30秒34
1年 南本 30秒73(TTベスト更新)
1年 浅見 31秒25
1年 藤森 32秒09
1年 会田 32秒95
1年 大塚 36秒06

800男子
2年 田丸 2分14秒55
1年 田所 2分24秒51

800女子
1年 松浦 2分34秒97
1年 三浦 2分49秒90(TTベスト更新)

1500男子
3年(TT) 水上 4分48秒30

1500女子
1年 松浦 5分15秒58
1年 松井 5分48秒16
1年 山本 5分48秒93

3000女子
1年 松浦 12分31秒41(初)
1年 江平 13分44秒70(初)
2年 二条 13分46秒72
2年 武内 14分57秒53

5000男子
2年 平   18分27秒78
2年 小畑 19分08秒09

<都新人予選会メンバー>
100男子 大山、小野寺、山口
100女子 林、河野、南本
200男子 大山、山口、早坂
200女子 林、河野、藤森
4×100R男子 早坂→大山→小野寺→山口
4×100R女子 浅見→林→河野→南本
800男子 田丸、田所
800女子 松浦、三浦
1500女子 松浦、松井、山本
3000女子 松浦、江平、二条
5000男子 平、小畑
2016年07月26日
おはようございます。
今日は武蔵野陸上競技場での練習でした。

卒業した部員からもらった手紙を読み返しました。

まさか自分が陸上部に入るとは思っていなかったこと。
説明会を聞いた時に、僕に指導してほしいと思って入ったこと。
先輩に少しでも良い順位をプレゼントしたいと思って駅伝に向けて練習したこと。
素晴らしい先輩、ストイックな同輩、明るい後輩に恵まれたこと。
僕と共に走り続けた日々への感謝。
まさか自分が3年生を送る会で、送られる側になるとは思っていなかったこと。
「後悔しているからではなく、最高に充実した、楽しい日々だったからこそ、もう一度最初からやり直したい」
卒業式前日、涙を流しながら書いていると、
そう綴られていました。

自分の進むべき道がわからなくなりかけた時、
僕は陸上部の部員たちからもらった手紙を読み返します。
何度読み返したことだろう。
これから何十年と経っても、いつまでも変わらない僕の宝物です。

そして、僕は何度でもやり直すのです。
二度と同じ後悔をしないように。
目の前にいる、大切な部員たちが最高に輝く3年間を送れるように。

君たちだけが与えられた挑戦する権利。
特別に与えられた3年間。
Seize the day
2016年07月16日
おはようございます。
今日は1年生都大会でした。
飯盛君、齋藤さん以来の1年生都大会。
あの時は出るだけで精いっぱいでしたが、今回は勝負できる状態まで整いました。
これまで練習してきたことの全てを出し切って走りました。
松浦さんはもともと800Mの選手。
伸びしろはまだまだあります。
それは法政高校陸上部全体に言えることです。
1年生にとっての1年生都大会は、2・3年生にとっての都選抜大会、来年ここにみんなで帰ってこよう。
そしてまずは都新人。
今日、君たちが見た選手たちとの勝負。
自分なりに頑張っている、そういうレベルで到達できるラインではありません。
自分を越えた誰かをイメージしながら、その人になったつもりで日常生活から変えていく。
その積み重ねが、君たちを新しい自分と出会えわせてくれるはずです。

→1年生都大会結果
→1年生都大会様子
2016年07月12日
おはようございます。
今日は武蔵野陸上競技場で、カナダ留学組の選考会と、通常の練習組となりました。
選考会は今回は2回に分けての実施。
カナダに行くメンバーは、試験明けから調子を戻す前にての実施となり、特に反応が結果に大きく影響する短距離には難しい部分もあったようです。
1日走らなければ、取り戻すのに1週間かかる。
陸上はコツコツと練習を継続した者勝ちの競技です。
夏は暑い、冬は寒い。
そんなことを言っていたら練習になりません。
友達と遊びに行く約束がある日に風邪をひくことがないように、
部活がある日に風邪をひくことなんてありえない。
そういう調整が必要なのです。
今日がもし、選考会だったら。
大会当日だったら。
合宿中だったら。
きっと風邪を引いたことにもっと、もっと大きな反省をするはずです。
たとえ、いつもと変わらない普通の日でも、
たった一日でも無駄にしたくないという気持ちがあるかどうか。
友達との遊びに行く約束を心待ちにするように、
明日の練習を楽しみにできるかどうか。
そうした日々を積み重ねた先輩は今、
法政大学で箱根駅伝メンバー入りを目指し、
大学短距離界最高峰の法政大学4継メンバー入りを目指しています。
誰でも、飯盛になれるし、安達になれる。
心が先。
パフォーマンスはそのあと。


<都新人予選選考会カナダ組と暫定>
女子3000
1年 江平 13分44秒70(初)

女子1500
1年 松浦 5分20秒16(学年別)

男子800
2年 田丸 2分14秒55(TTベスト更新)

女子800
1年 松浦 2分34秒97(前回TT持ちタイム)

男子100
1年 小野寺 13秒01

男子200
1年 小野寺 27秒98

<練習ベスト更新者>
800×4
小畑、二条、山本、三浦
30
田中、会田
60
会田
2016年07月11日
おはようございます。
今日は短距離がエンドレスリレー、中長はオールペース。
陸上がチームスポーツだと実感できるメニューです。
気温が高いので、気を付けながら。
夏合宿に向けてこういうメニューにも耐性をつけていく必要があります。
人の体は与えられた負荷に対して免疫をつけるようにできているので、継続してやっていくことで最初はできなかったことでもできるようになっていきます。
少しずつ、でも確実に成長しています。
今日の練習でも、4月から比べると比べ物にならないほどの成長を遂げた部員の姿がありました。
ここから先は、想いの強い人がさらに先のステージに進んでいく。
部内でも競争があり、
そこで代表の座をつかんだ人は、法政高校陸上部の代表として走り、
支部での競争に勝てば、5支部の代表として走ることになります。
そして、都大会で入賞すれば、新たなステージが見えてきます。
自分ならできる、
そのイメージを持てたなら、その一歩は始まっている。
まずは、明日、カナダ研修に行くメンバーの選考会から始まります。
Seek and you shall be given.(求めよ、さらば与えられん)
2016年07月09日
おはようございます。
雨の中での練習となりました。
東大和南公園、いつもとは違う学校が来ています。
早稲田実業。
推薦で入った子達は都大会入賞レベルもしくは全国大会レベルで高校入学。
こんな雨の日でも当たり前のように練習しています。
そこは僕たちも同じ。
大きく違うのは、陸上と向かい合ってきた年数、自分の弱さと向き合い続けた時間。
それらは目つきに宿り、体つきも変わります。
一目見ただけで伝わってくる速さ。
君たちがこれから半年間で身に着けていかなくてはいけないものです。
こればかりは気持ちだけで変わるものではありません。
他の人がやらないことをどれだけやれるか。
他の人より早く来てやったり、練習のあと家でやる、自分の弱さを克服するために自主的に行うオリジナル練習の積み重ね。
人の体は半年もあれば、大きく進化します。
他の人と同じではだめ。
練習が自分を変えるのです。
身体能力を上げていく、女子であっても男子に負けない身体能力を身につける、男子は他の部活に負けない総合力をつける。
スピードはパワーのサブカテゴリーです。
技術だけでもだめ、パワーだけあってもだめ。
局面に応じた必要な技術を用いながら、爆発的な筋力と、弾性的な筋力を切り替えながら全ての力を前に進む力へと変換していく作業。
重心の位置が少しずれただけで、弾性エネルギーは消えてしまい、重心の位置より少し遠い位置に足をついただけで前に進む力を打ち消すブレーキがかかります。
ドリルで技術を身につけ、動的ストレッチで可動域(Range Of Motion)を広げ、練習後の静的ストレッチで筋肉の疲労を回復し、怪我を予防する。
陸上は自分の体と総合的に向かいあっていくスポーツ。
自分の体と対話する時間を増やすのです。
毎回の結果をデータとして残し、科学的なトレーニングを常に最新の情報を元に学び、自ら実践しながら作っている練習メニューと、君たちのそうした積み重ねが混ざり合ったとき、
果たして東京都のレベルで君たちに勝てる選手はいるのでしょうか。

<練習ベスト更新者>
100
大塚
300
南本、藤森、大塚、浅見、河野、山口、会田、早坂、小野寺
2016年07月08日
おはようございます。
今日は武蔵野陸上競技場での練習でした。
人は弱いものです。
そこに選択肢があると迷ってしまう。
部活を休むかどうか。
365日部活があるような部活ではなく、
休養日もオフの日も設定されています。
練習の日に練習しなかったら、追いつくことは非常に難しい。
歯を磨くことを毎日できるのも、
自分の中に歯を磨かないという選択肢がないから。
うちの子供たちもサッカーをやっていて、
子供たちにとってはサッカーを休むという選択肢がありません。
おかげで、僕はさみしい思いをしていますが、
仕方ありません。
更に、部活を休むということは他の部員に迷惑をかけます。
誰かがやすむことで、部活のモチベーションは間違いなく下がり、
他の部員の中にも部活を休むという選択肢を生み出すからです。
一番になるやつは一番練習している。
どのスポーツでも同じことが言えます。
今日は自分が昨日、朝練を体育館でやったときに見た光景について話をしました。
チアの子たちが朝練(自主)に来ていましたが、一番最初に来ていた子は学年の代表。
他の子たちよりも30分近く早く来ていました。
他の子たちが練習できないことを30分やることができたのです。
今日、武蔵野陸上競技場に僕は13時半についていました。
集合時間は15時半。
誰も来ませんでした。
委員会とか、何か活動があった人は別にしても、
早く来れる人はたくさんいたはずです。
抑えきれないほどの走ることに対する衝動。
これまで一番になってきた子たちには共通して見られたものです。
それがhave or have not(持っているかどうか)なのだとしたら、この部活の成長は、そういう子がたまたま運よく入ってきてくれることを祈るのみ。そういう子が入ってきたときに、そういう子のみを指導する形にするしかない。
でも、僕はそういう生き方をしていません。
常に人には可能性があり、変わろうと思った瞬間に変わることができる。
そう信じています。
怒られないように、形だけ整えて何かをしろということではなく、
心を変える。
その瞬間、その瞬間を誰よりも大切にし、無駄にしない。
いつまでも生きていけるわけではなく、
次の瞬間に果てるかもしれないという覚悟を持ちつつ、
今、この瞬間を悔いなく生きる。
Seize the Day.
与えられた今を、何よりも大切に。

<練習ベスト更新者>
20
林、南本、藤森、大塚
40
藤森
80
藤森、大塚
800×2
松浦
2016年07月05日
おはようございます。
今日は松浦さんとの練習の日でした。

1000+500
実践をイメージした練習です。
このメニューをこの前やったときは1000を3分33秒38、500を1分42秒53でした。
試験期間中での練習ということで、完璧なコンディションではないことも考慮しつつ、今日は3分30秒設定。
100M:21秒→1000M:3分30秒→1500M:5分15秒
これを100Mで1秒速くすると、1000Mで10秒、1500Mで15秒速くなります。
1500Mをやる人は、1秒速くすると、15秒という基本を頭に叩き込み、24秒→6分00秒、23秒5分45秒、22秒5分30秒というラインで目指していきます。
たった1秒で見える世界が大きく変わるのが陸上です。

まずは1000。
最初の400Mまでのイメージはとてもよく、いつも500Mから急激に落ちるので、ドキドキしながら引いていました。
しかし、今日の松浦さんは600Mを過ぎても落ちることなく、最後の100Mではしっかり上げることができました。
そこから1分間の休憩を挟みつつ、ラスト500M。
本番と同じ位置からスタートし、どこでスピードを上げるべきか、どこで力をためるべきか、そうしたことを本番を意識しながら練習しました。
ラスト500のイメージも、最高。
完璧な練習ができました。

1000:3分30秒07
500:1分41秒79
500のペースはほぼ本番と同じペースで走ることができました。
このメニューをやったのが6月24日、11日後の今日、ここまで進化できました。
中学から走り続けてきた松浦さんでもこれほどの進化。
高校から始めた君たちだったら、2週間でいったいどれだけ進化できるでしょうか。
具体的な目標を持つこと。
その目標が君たちのモチベーションであり、自信であり、歩みを止めない理由となる。
次のステージへ。

2016年06月21日
おはようございます。
私学大会選考会でした。

今日ほどドキドキしたのは、数年ぶりのことでした。
部員たちの真剣さが伝わってきます。
そして、本当に充実した一日でした。
そんな気持ちにさせてくれてありがとう。
今日の気持ちを忘れずに、
自分の可能性を諦めないこと。
可能性をなくすことができるのは、自分だけ。
自分さえ目標を持ち続ければ、
いつだって、
どこだって、
走ることは楽しい。


<私学大会選考会>
男子800M
1年 田所 2分22秒29

女子800M
1年 松浦 2分34秒97<TT法政女子ベスト更新>
1年 三浦 2分53秒48(TTベスト更新)

女子1500M
1年 松井 5分46秒51(TTベスト更新)
1年 山本 5分47秒04(TTベスト更新)
1年 江平 6分00秒82(TTベスト更新)

女子3000M
3年 近藤 13分11秒27
2年 二条 14分12秒35
2年 武内 14分14秒88

男子5000M
2年 平 18分23秒61

男子100M
3年 田中   12秒13
1年 小野寺 12秒51(TTベスト更新)
1年 山口   13秒00(TTベスト更新)
1年 大山   13秒23
1年 早坂   13秒70

女子100M
2年 林   13秒65(TTベスト更新)
3年 保谷  13秒87
1年 河野  14秒30(TTベスト更新)
1年 浅見  14秒47(TTベスト更新)
1年 南本  14秒71
1年 藤森  14秒85(TTベスト更新)
1年 会田  15秒73
1年 大塚  16秒71

男子200M
3年 田中   24秒92
1年 小野寺 25秒44(TTベスト更新)
1年 大山   25秒96(TTベスト更新)
1年 山口   26秒91(TTベスト更新)
1年 早坂   27秒88(TTベスト更新)

女子200M
3年 保谷  28秒62(TTベスト更新)
2年 林    28秒91(TTベスト更新)
1年 河野  29秒49(TTベスト更新)
1年 浅見  29秒99(TTベスト更新)
1年 藤森  31秒53(TTベスト更新)
1年 会田  32秒36(TTベスト更新)
1年 大塚  35秒62(TTベスト更新)


<私学大会出場メンバー>
男子5000M 2年 平、  2年 小畑
男子1500M 3年 水上
男子 800M 2年 田丸、1年 田所
男子 200M 3年 田中、1年 小野寺
男子 100M 3年 田中、1年 小野寺

女子3000M 3年 近藤、2年 二条
女子1500M 1年 松井、1年 山本
女子800M  1年 松浦、1年 三浦
女子200M  3年 保谷、2年 林
女子100M  3年 保谷、2年 林

男子4×100MR
山口、田中、大山、小野寺
補欠 早坂

女子4×100MR
浅見、保谷、河野、林
補欠 南本、藤森

以上を法政高校代表選手とします。
2016年06月20日
おはようございます。
陸上を生活の中心に。
いろんな学校生活の中の一つではなく、陸上が常にどこか頭の片隅にあるように。
走るために必要なことをするためには時間が必要。
そのためには、1分1秒を無駄にせず、その場で自分に与えられたことを全力で取り組むこと。
国語の授業では全力で自分の解釈と先生からの説明のすり合わせを行い、
数学の授業では自分が何を理解できていない可能性があるのか確認しながらあとで復習する場所に印をつけ、10分休みも無駄にしない。
英語の単語は通学時間の全てを使えば、3カ月もあればすべて完璧に覚えることができる。
情報の課題、僕だったら残される状態になんて絶対になりません。
なぜなら、常に頭のどこかに陸上があるから。
陸上のためにすることのすべては、僕にとっては努力ではなく、走るために必要なこと。
トレーニングはきつくても、必要なことだからしたいと思う。
だから努力をした覚えはない。
昨日何をしたかは関係なく、
明日何をしているのかも気にはならない。
ただひたすら、今、この瞬間の自分の気持ちを大切に、ストレスなく充実した一瞬を過ごす。
自分にとって必要なことを思いついたら、
今やること。
昨日たくさん勉強したからとか、
明日の部活のあととか、
関係ない。
今やれることを、今やること。
今やれば、次の瞬間に迎える今も、ストレスがない。
陸上が中心になかったら、こんな自分と出会うこともなかった。
陸上を生きることの中心にできたら、きっと素晴らしい人生が待っている。

私学大会選考会まであと1日。
2016年06月18日
おはようございます。
今日は30度を超える本格的な暑さ。
注意をしていても、一生懸命やっている限り、体調が悪くなることは避けられません。
僕自身、初めて出たハーフマラソンの大会ではラスト1K手前で倒れ、幻覚まで見ました。
夏の暑い日の大会で、その前の週にランナーが熱中症で亡くなっていました。
自分が倒れたところは係員もいなく、力が入らず、体中が弛緩していく中、スタート地点にいるはずの1歳くらいのたっくんと、そのたっくんを抱っこしている義父の姿がありました。
幻覚が動くということを知ったのもこの時でした。
義弟が箱根駅伝に出ているので、倒れている自分を見ても、まだまだこんなものじゃないというようなメッセージなのか、ドリンクをくださいと言ってもまばたきをするのみ。
仕方がないので、四つん這いになりながら前に進んでは倒れ、ということを繰り返し、やっと見つけた係員の人からドリンクをもらってやっと歩けるように。
体の熱によるダメージはすさまじく、一歩歩くごとに全身がつります。
そこから1時間以上かけてゴールに戻ると、びっくりした顔の家族が。
「どうしたの?」
先頭グループで走っていたのに、最後の1周で急に来なくなって心配していたとのこと。
さっき僕が倒れているところ見ていましたよね?と義父に確認すると、ずっとここにいたとのこと。
幻覚だと自覚した瞬間でした。

あの時は、周りの人の呼吸の方が苦しそうで、自分はまだまだ追い込みが甘いと思って走っていました。最後の給水を取らないという選択をしたのも間違っていました。
たくさんのミスがあった中で、起きたこと。
それからたくさんのことを学び、自分の限界のラインも見極められるようになりました。

でも、あの時の自分ほど、自分の限界を超えられることはなくなりました。
文字通り、ぶっ倒れるところまで追い込むことができるというのも、陸上に対する熱意の表れ。
そこまで追い込めるのも、才能の一つ。
でも、僕たちは陸上に命をかけているわけではないので、やはり、安全に走ることが一番です。
とにかく、無事、またみんなで練習できることに感謝しつつ、
たくさんの方にお世話になったことを忘れず、
誰にも迷惑をかけることなく最初から最後まで自分のことを自分でしっかり管理できる範囲内で限界を目指すこと。
今日も暑さに対する対策が十分でなかった部員もいるので、
霧吹き、扇子、そしてスポーツドリンクの三種の神器をしっかり準備して、睡眠、栄養、体調管理の三本柱に注意を払いながら来週の練習を迎えましょう。

2016年06月05日
おはようございます。
学年別大会2日目です。
2日目の結果
2日目の様子

朝は雨。部員たちの準備不足で危うく大変なことになるところでした。
先輩から後輩へ、きちんと引き継がれていくことが大切です。
マネージャーにも、これまで以上に責任を持って取り組んでもらおうと思います。
選手も、サポートする側も一流に。
1年生のデビュー戦は毎年楽しみです。
自分の可能性を信じてみんな一生懸命だからです。
記録も伸び続けます。
でも、いつか壁にぶつかります。
そこからが勝負。
自分の可能性が消え入りそうなところからが、スポーツの始まり。
そんな苦しい状況で踏ん張り続けているOBがいます。法政大学駅伝部2年の飯盛君です。彼も今日記録会に出るということを聞きました。そして、先程彼から連絡があり、自己ベストを大幅に更新したことを聞きました。
ここから始まった自分の可能性への挑戦が、陸上という道で繋がっています。
これまでの先輩達の悔しさと向き合い続け、その度にチームとしても進化してきました。

2012年、僕が陸上部顧問になって2年目、飯盛君達の代が1年生として入ってきた時以来の1年生都大会出場を決めた松浦さん、3年100M決勝に残った福井さん、おめでとう。
かつてここで君達と同じように悩み、苦しみながら、輝き続けた先輩からのメッセージです。
「都大会出場おめでとうございます。刺激になりました。僕もレースなどを通し、刺激を与えられるように頑張ります」
飯盛君がいた頃、してあげられなかったこと、できなかったことが今はできる。
だからこそ諦めない限り可能性は無限。
苦しさを味方に、悔しさをモチベーションに。
陸上と向き合うことで自分を変えること。
私は常に進化する
2016年06月04日
おはようございます。
学年別大会初日でした。
初日の結果

今日は引率ではなかったので、どのようなことを感じたのかわかりません。
ただ、一つ大切なことを学んだのだと思います。
陸上は自分の努力だけではどうにもならないことが起きるスポーツであると。
風が吹けば、記録が無効になったり、タイムが出なかったりします。
そういうスポーツ。
運でさえ、味方につけなければ勝てない。
ゴミが落ちていたら拾うこと。
運だと思って拾うのです。
常に自分の目の前のことに、自分が誇れる自分の行動で取り組むこと。
つかみようのないものをつかむためには、形に見えないものを味方につけるためには、そういうことの積み重ねしかないのです。
陸上は、偽物では勝てない。
本物になろう。
2016年06月03日
おはようございます。
最後の調整が終わりました。
手ごたえを感じられる部員もいます。
学年ごと、種目ごとに表彰される特殊な大会。
これまでの自分の頑張りが周りと比べた時に特別なものだったのかどうかがわかります。
楽な方に流されなかったかどうか、
1年生の頃に勝っていたライバルに負けることもあります。
2年生のころまで相手にもならなかった相手に3年生になって勝つこともあります。
ここから始まる陸上人生、表彰状という形にならなくても、自分の可能性を感じられるものとなりますように。
なぜ、走るのか。
その答えが、きっとある。
学年別大会、始まります。
2016年05月30日
おはようございます。
今日は教育実習生として来ているOGの滝沢さんと、OBの内山君が来てくれました。
二人ともあの頃と何も変わらず、懐かしい気持ちにさせてくれました。
たった数人から始まった陸上部。
原点です。
瀧澤さんの卒業論文をホームページで掲載しています。
懐かしいので引用します。

以下、引用。
メンタルトレーニングと呼吸の重要性

     スポーツ健康学部スポーツ健康学科進学
                     瀧澤真弥
「スポーツで勝負をするなら勝ちたい。」私を含め、そのように思う人は多い。きつい練習を積み重ねて臨んだ大会では、自分の実力を100パーセント出し切りたいとスポーツをする人は感じているはずだ。3年前の私は、試合で緊張したり自信をなくしたりすることは、しょうがないことであり、実力を100パーセント出しきることは、私自身ではどうすることもできないと思っていた。しかし、私は自分自身で自分をコントロールし、勝利に導く方法をこの高校3年間で手に入れた。私は陸上部に所属していた。顧問の先生は自らも生徒とともに走る先生で、走ることの楽しさと走る上での知識をたくさん教えてくれた。その中にメンタルトレーニングというものがあった。メンタルトレーニングとは、スポーツ心理学の理論を学び、その理論を使って実際に心を整える練習のことだ。このメンタルトレーニングとの出会いが私の陸上人生も、陸上以外でのことも、良い方向へ大きく変えてくれた。メンタルトレーニングと陸上に不可欠な呼吸に関係があると知り、この卒業レポートでの研究で深めてみたい、考えてみたいテーマとした。

試合前、大会前、誰もが緊張を経験する。陸上ならスタートダッシュを失敗したらどうしようとか、リレーのバトンパスをミスしないかなとか、駅伝の自分の区間を無事走り切り仲間にちゃんとタスキを渡せるかなどが心配になり、緊張につながる。そのような緊張が失敗につながっていることが多い。では、緊張しないためにはどうすればよいのか。
大会前は、心配事を想像するのではなく、その大会を通じてなりたい自分、なっていたい自分を想像する。例えば、100メートルを走る場合、まずスタート地点に立つ自分をイメージする。これは応援席からの第2者から見た自分をイメージするのではなく、自分がスタート地点に立った時の自分の目から視線や風景をイメージする。そして、足を高く上げたいとか、腕を大きく振ることとか、自分が実現したい走りを考え、それらをすべて実現している自分をイメージし、一番にゴールラインを切って喜ぶ自分までを想像する。人は初めてのところに放り込まれた時、心の整理がつかず、混乱し緊張してしまう。このように、あらかじめ一部始終を頭の中に入れておくと一度見ている景色なので、混乱することもないし、自分を有利な方向に持っていくことができる。試合会場をあらかじめ見学すると勝利する確率が高いのはこのためである。大会当日はポジティブなことだけを考えるように心掛ける。バトンの受け渡しや、スタートダッシュなどの心配事は前日までに考えて、心を整えておく。これらは、実際に私が現役の時にしていたイメージトレーニングとである。

では、緊張はイメージするほかに解消することはできるのか。ここに呼吸が大きくかかわってくる。深呼吸をすると緊張がほぐれ、リラックスできる。走り終わって息が上がっている時でも、次の走りには息が整ってスタートしたい時は深呼吸を使う。深呼吸はこれらの効果だけではなく、集中力を高めることや気持ちの切り替えにも役に立つ。深呼吸はただ息を吸って吐くだけではない。目を閉じ、顔を上げ、鼻から息を吸い、息を吸うときの3倍の時間の時間をかけて、口から息を吐き出す。これを繰り返すことによって効果が得られる。顔を上げるのはポジティブな状態に自分をコントロールするためである。うつむいて下ばかり見ていると、ネガティブになりやすいからだ。このことは、私が参考にした本にも書いてあった。ネガティブになりやすい時や緊張している時、心配事があるときは、息を吸うときに実際にあってほしい楽しい出来事、嬉しいことなどを吸いこみ、息を吐くときはネガティブになっている原因、心配事を吐き出すイメージをしながら深呼吸する。試合前に緊張している時以外でも、日常でいやなこがあったなど時などでも活用できる。
呼吸はどんな時でも重要である。同じ陸上でも、短距離と長距離では呼吸のしかたは変わってくる。走るということは陸上以外のスポーツにも関わってくるし、呼吸は陸上に限らず、水中でも重要である。

このメンタルトレーニングや呼吸の大切さを高校で知り、将来はスポーツが好きな人でも試合や大会で実力が発揮できなくて困っている人や、スポーツがもともとあまり好きではない人にメンタルトレーニングの重要性やスポーツをすることで得られるたくさんのことや楽しさを伝えられるような、なんらかの形でスポーツに関係のある仕事に就きたいと思った。大学でもスポーツに関われたらいいなと思い、スポーツ健康学部を志望した。幼いころから体を動かすことが好きで、毎日のように外で走り回っていた。小学校でも中学校でもリレーの選手に選ばれたり、ハードルで学年一位になったり、足には自信があったけれど、陸上部に入部してまでは走ろうとは思っていなかった。しかし、高校に入学し陸上部に入り、たくさんのことを吸収できた。陸上部で得た目標を立てる大切さ、顧問の先生、コーチ、仲間との信頼関係、そしてもちろん今回のテーマにしたメンタルトレーニングと呼吸の大切さ、楽しさを得ることができるスポーツを大学でも続けていきたい。大学ではこれらのテーマをもっと深く学び、私の中の知識のレベルを高いものにしたい。私が陸上をする中で、メンタルトレーニングとの出会いは偶然だった。けれども、この偶然を生かして、将来なりたい自分になろうと思う。
引用終わり。

瀧澤さんは現在、日本陸連短距離部長でもある、法政大学の苅部先生のゼミでスポーツ心理学で論文を書いています。
全て、必然。
出会うべくして出会ったのです。
僕とも、苅部先生とも。
瀧澤さんは大学1年生の頃、よくこんな話をしてくれました。
「いつも、先生のことや、陸上部の思い出を友達に自慢しているんです」
人数が足りなくて4継もできなかった。
短距離なのに、三鷹駅伝まで現役続行させられた、そして優勝。
君達だってできる。
最高の3年間を。


<練習ベスト更新者>
400×2
藤原、田所
400×6
田丸、松井、三浦、江平
20
大山、岩崎、北川、藤森、会田、早坂、小野寺
40
田中、藤森、山口、会田、早坂、小野寺
60
田中、大山、林、藤森、会田、小野寺
100加速
田中、大山、藤森、山口、会田、早坂、小野寺
2016年05月28日
おはようございます。
今日は陸上部保護者会&練習見学会でした。
練習前の30分という短時間だったため、駆け足での説明となってしまい申し訳ありませんでした。
それでも、自分の言葉での説明よりも、実際に走っているお子さんの様子をご覧いただくことで伝わったこともたくさんあるのかなと思っています。
今後ともご支援の程、よろしくお願い申し上げます。

部活の方は、来週の学年別大会に向けて、最後のポイント練習となりました。
今日の練習では、久しぶりに女子のペーサーをやりました。1年生の中距離を3人引きましたが、怪我の影響で思うように走れなかった山本さんも十分良い走りをしていましたし、中学の頃から陸上部だった松浦さんも後半の上げ方を試合のイメージで練習することができました。そして、何より江平さんの成長に驚かされました。他の部員よりも遅れて入ってきた分、まだ走り始めて間もない江平さんですが、1000で4分00秒。設定した自分でも井の頭トラックでどうかな・・・と思っていましたが、安定した走りで最後も上げることができていました。本当にびっくりしました。中学の頃は演劇部ということで運動経験もないのですが、初めて見た日からまじめな性格が伝わってきたので、きっと伸びると思っていましたが、それでもびっくりです。1年生は短距離も中・長も男子も含めてみんなまじめな性格の子が多いので、今後の成長が楽しみです。
そして今日はOBが来てくれました。去年卒業した横田君と小宮山君が来てくれました。
練習後のアドバイスで、二人が共通して言っていたのは、
「僕たちが楽しいと感じていた頃の部活と全く同じ雰囲気だったので安心した」
ということでした。
陸上部の練習は正直怖いときもあります。
常に自分のベストと戦っていて、過去の自分に打ち克たなければならないからです。
プレッシャーに押しつぶされそうになり、練習前から泣いている部員も強かった代ではありました。
でも、そんな部員に限って、いざ走ってみると設定をクリアするものでした。
そして、とてつもなく大きな達成感を得る。
この達成感は他のどの活動でも得ることができない、大きな、大きなものです。
戦っているのは自分の弱さ。
その弱さを一番知っているのもまた自分なのです。
だから、勝てた時は、素直にうれしい。
タイムという絶対的な基準が教えてくれる、自分の中で起きた小さな変化。
人間的成長。
僕は受験勉強があったので、夏合宿を境に部活を引退しましたが、もし受験勉強がなかったなら、きっと卒業式の前日まで部活に出ていたと思います。それほど、部活が好きでした。そして後輩たちのことが好きでした。
僕の後輩に対する想いは、2倍、3倍という大きさになって返ってきました。

教員になり、母校の夏合宿に参加できなくなると、後輩たちから携帯電話にメッセージが録音されていました。
次々に後輩たちがいろんなことを言っているやかましさで何を言っているのかわからない部分ばかりでしたが、今でも耳に残っています。
そして、彼らと過ごした日々は、僕の心の真ん中で熱く燃え続けています。
入学式を迎えたその日から、君たちはただ一点、卒業式に向かって走り続けています。
明日を迎えることも、来年を迎えることもできますが、
高校生に戻ることはできません。
大学生に戻りたいと思うことはありませんが、高校生に戻りたいと思うことはあります。
僕は怪我などを含めても部活を休んだことは一日もありませんでした。
もったいないからです。
最高に楽しかったからです。
顧問も練習に来ることはなく、先輩の代わりに高1から部活をまとめていた状況でしたが、
何かがないと悲観することは何もなく、
最高の仲間たちと過ごす最高の3年間でした。
環境は自分で作るもの。
誰かに部活を楽しくしてもらうのではなく、自分が楽しくするのです。
いいチームを作ろう。


<練習ベスト更新者>
600
田所
1000
田丸、三浦、江平、松浦
150後半走
田中、大山、福井、北川、南本、藤森、大塚、浅見、河野、山口、早坂、小野寺
2016年05月10日
おはようございます。
今日は柔道の登坂選手、陸上の鈴木選手、そして帝京大学ラグビー部の特集を見て学びました。
普段僕が話していることを、実際に実践している選手から学ぶ。
登坂選手と澤選手の関係から、偉大な先輩になることについて考え、陸上の鈴木選手から、自分だけの選択をしていくことを学び、そして帝京大学ラグビー部から、チームとは何なのか、母校愛、チームプライド、仲間のために何をすべきなのか、仲間と分かち合う感動について疑似的ではありますが、体験しました。
僕の目指すものを共有し、そのために必要なことが理解してもらえたと信じています。
僕は高校3年の夏、自分探しをしていました。受験勉強と部活、更にディベート甲子園、世界MESEコンテストへの参加など、様々な活動を通じて普通の人とは違った考え方を養うことができました。
そして、夏合宿。
顧問もいない、草がぼうぼうに生い茂ったテニスコートを自分たちで整地して、ラインテープを打ちつけたところからスタートした6年間の部活動の最後を迎えていました。
忘れることのできないOBからのサプライズ。
100球振り回し。
そこで得たものは、僕たちの将来を大きく変えました。
高校生から大学生へ、夢を追う段階から実現する段階へと踏み出した大きな転換期。
あのとき、僕は副部長で、当時部長だった仲間は安倍首相の右腕として外務省で活躍しています。
スポーツと同じで、世の中理不尽で、思うようにならないことばかり。
結局最後は仲間の力は借りられず、自分に対する信頼、プライドが試される。
あのとき、僕たちはテニスを通じて、仲間のために自らを犠牲にすることの素晴らしさを学び、
そうした献身的な行動の積み重ねでしか得られない大きな信頼、
そしてそれらが返された時の大きな感動を味わいました。
僕がこの部活の顧問になったときから一貫して言い続けているのは、
あのとき、自分が受け取ったものを君たちに渡したい、
法政大学高校陸上部でしか得られないものがある、ということです。
いつの日か、君達にも味わってほしい。
男とか、女とか関係なく、
過呼吸になるほど泣いてしまう感動を。
自分の歩んできた道に誇りを持ち、これから歩んでいく道に希望を抱く永遠の瞬間を。
2016年05月09日
おはようございます。
雨、そして風の中でのTT。
1年生にとっては初めの一歩。
ここから全ては始まるのです。
昨日、部員に指示を出しました。
昨年の夏合宿について書いた夏合宿ブログを最初から最後まで見直すように。
自分自身に誓った想いに答えられないことほどつらいことはないのです。
そうしたつらい想いを積み重ねること。
幸せはプラスとマイナスの相対評価ではなく、100つらいことを経験したあとの100幸せなことは、200の幸せになるから。
つらいこと、嫌なことから逃げてばかりの人間には絶対に手にすることができない、最高の幸せが待ってます。
法政高校陸上部。

TT結果
<男子100>
3年 田中 11秒82
1年 大山 12秒84(初)
1年 山口 13秒15(初)
1年 早坂 13秒59(初)

<女子100>
3年 保谷 13秒86
3年 福井 14秒06
1年 南本 14秒23(TTベスト更新)
1年 河野 14秒52(初)
1年 浅見 14秒89(初)
1年 藤森 15秒17(初)
1年 会田 15秒66(初)
1年 大塚  16秒51(初)

<男子800>
2年 田丸 2分15秒98(TTベスト更新)
1年 田所 2分20秒60(初)

<女子800>
3年 神田 2分39秒52
1年 松浦 2分42秒72

<男子1500>
3年 水上 4分27秒28(TTベスト更新)

<女子1500>
1年 三浦 6分05秒37(初)
1年 松井 6分05秒81(TTベスト更新)
1年 山本 6分07秒09(TTベスト更新)
1年 江平 6分20秒05(初)

<女子3000>
3年 近藤 13分04秒36

<男子5000>
2年 平   17分46秒21
2年 小畑 18分22秒25

<男子400R>
1年早坂→3年田中→1年大山→1年山口 51秒36(初)
2016年05月06日
おはようございます。
TTまであと3日。
今日までやってきたことを信じて体と心を整える練習。
この3日間の合わせ方は支部予選の時と同じ。
このやり方で上手く自分の調子を作れるように、直前の状態が悪くても結果につながる経験をTTでもできれば自信になる。
大会前はできなかったことばかり思い出すもの。
怪我で練習できなかった
上手く体を絞れなかった
ポイント練でタイムを出せなかった
そうした上手くいかなかったことに引きずられず、これから起こることを信じられるかどうか
自信がある人ほど成功する確率は高い
走ることは自分にとって理不尽なこと、都合の悪いことの連続
マイナスの中からプラスを生み出せるかどうか
気持ちを高めてくれるプラスの材料を作ることが大切
この前も直前はあまりタイムが出なかった
でも、ベストが出た
だから大丈夫
自分のリズムを作ること
型を探すこと
まずは自分との戦いに克つこと

そして男子4継。
今年の4継には、懐かしさを覚えます。安達君、大曽根コーチ達の時のことを思い出させられました。
練習の時点で鳥肌を覚えたので、急遽ですが、通しでやってみることにしました。
初めての4継。途中もたつくところもありましたが、見ていた部員達全員の心を動かす力がありました。
かっこいい。
スポーツは全て憧れから始まるものです。
願わくば、自らがその瞬間を作り出せるプレーヤーになること。
そこを目指しましょう。
楽しみになってきました。
2016年04月30日
おはようございます。
夏に向けて少しずつ熱馴化をしていかなくてはいけません。
ドリンクは水、お茶ではダメです。体内のナトリウム濃度が低くなることは命に関わります。脱水が原因で亡くなった陸上選手はいませんが、低ナトリウム症候群で亡くなることはあります。
必ずスポーツドリンク(お勧めはアクエリアス)を用意しましょう。
練習が続き、怪我で走れない部員も出てきています。
今日の練習でも相当な量を短距離、中・長ともに走りました。
壊れた細胞は修復するための栄養を求めています。
タンパク質(プロテイン)、カルシウムの豊富な食べ物を選ぶこと。
納豆、ひじき、さば、鮭、豚肉、鶏肉、低脂肪乳、無脂肪ヨーグルト、こうしたものは毎日必ず摂るようにしましょう。
プロテインは合宿の時にも、持参してもらいます→合宿持ち物リスト
プロテインには2種類あり、ソイ(植物由来)は細く力を長く発揮できる筋力を、ホエイ(乳清)は大きく瞬発力を発揮できる力をつけます。体を細く、持久力を付けたい人はソイプロテインを、大きく作りたい人はホエイ。
お勧めのプロテインなどはLINEのアルバムに載せてあるので、まだ用意していない人は参考にすること。
プロテインは日本語でタンパク質のことです。卵にも、牛乳にも含まれているタンパク質。それを脂をとることなく、吸収しやすいように加工したものがプロテインです。特に練習による怪我をした人は、食事からでは栄養が足りていない証拠なので、すぐに摂りはじめましょう。
怪我をすることなく夏合宿を終えられたとき、君たちの描く夢はまた一歩現実のものへと近づいているはずです。
2016年04月26日
おはようございます。
試合が近く、競技場が17時に閉まるという状況ではできなかったことをやりました。
基本から。
今日は短距離のドリルについて一からやり直しました。
2・3年生もいい加減になっていたところを、もう一度初めから。
先輩が見本を示し、言葉で説明しようとすることによって、自分自身学び直し、成長していくように。
常に見られているという意識を自分の内側に持ち、理想のフォームを再現できているかどうかをチェックする習慣をつける。
後輩も、何となく見るのではなく、かっこいい先輩を見る。
先輩の動きをまねる、そして盗む。更に昇華していく。
先輩のことを抜かすつもりで見る。
先輩は後輩からの突き上げによって、更に進化していく。
正しい動きは無駄がなく、かっこいい。
自分の動きがかっこいいかどうか、確認したくなる。
そこで僕たちが常に記録している動画が意味を持つようになるのです。
僕だったら、毎回の練習で、自分の動きを確認します。
一回できたことが次にできるという保障はない、そういう厳しいスポーツだから。
少しずつ再現できる可能性を増やしていくしかないのです。
前の日に食べた物によってもフォームは変わります。
シューズを変えただけでもフォームは変わります。
だから、毎回チェックするのです。
僕の場合は、朝練や休日のロングランが基本になるので、よくショーウィンドーがあるコースを選びます。たった数秒ですが、確認できるとモチベーションがすごく上がる。
君達みたいにマネージャーが毎回の練習で撮ってくれたら、最高です。
そういうところで遠慮していると、伸びません。
少しがめついくらいの性格が一番伸びます。
周りに遠慮しすぎるのは、周りを気にしている証拠。
周りを見るな、です。
自分が伸びたい気持ち、速くなりたい気持ちは遠慮してはいけません。
それはわがままではないからです。
そういう気持ちの選手が一人でもいると、それは周りにも伝染するからです。
結果としてチーム全体が前向きになり、強くなる。
たった一人の言葉がチームを変えることもあるのです。

先輩が後輩を指導する、見る、見られる意識で1時間ほどドリルをやった結果、1時間前とは比べ物にならないほどきれいなフォームで走っていました。後輩も、先輩も。
陸上はチームスポーツです。

<練習ベスト更新者>
20
田中、大山、福井、林、南本、藤森、大塚、浅見、河野、山口、会田、早坂
40
田中、大山、福井、林、南本、藤森、大塚、浅見、河野、山口、会田、早坂
60
田中、福井、南本、藤森、大塚、河野、山口、会田、
80
田中、大山、南本、藤森、大塚、浅見、河野、山口、会田、早坂
2016年04月24日
おはようございます。
総体支部予選2日目です。
2日目結果

今日も引き続き、明暗が分かれました。
まず、1年生の活躍。
女子800では1年生で2戦目の三浦さんが4月の春季大会から更に5秒縮めてきました。フォーム的にはまだまだ無駄があるので、改善していけば1年生都大会も十分可能性があります。
女子200では、まだ200の練習をほとんどしていない中での参戦となりましたが、南本さんが春季大会から順調にタイムを伸ばしました。女子短距離陣は仲間が多い代なので、競い合いながらみんなで高め合ってほしいと願います。

続いて2年生の台頭。
春季大会から種目を変更した田丸君が、男子800でこちらも5秒縮めてきました。学年別では2分5秒台は行くはずです。
そして男子5000。
駅伝の結果に直接影響してくる種目。この種目で結果を出せるかどうかは、僕の指導方法が正しいのかどうかを測る大きな目安になっています。前回の大会から間もないこのタイミングで平君と小畑君が二人ともが順調にタイムを伸ばしてくれたことは、本当にうれしいことです。例年、一生懸命取り組んでいる男子部員が3年生の最後に到達するかしないかのラインが17分30秒。二人とも軽く超えました。特に平君の16分29秒は飯盛君以来到達していない快挙です。飯盛君がぶつかった怪我という壁だけ細心の注意を払うこと、そして、あの頃の僕が持っていなかった今の理論に基づいた練習法でやっていけば、飯盛君の記録を更新することは十分可能です。一つあるとしたら、その先にある箱根駅伝に出るという目標の違いでしょうか。平君がそうした大きな夢を描くようになれば、14分台だって目指せる資質があると思っています。
そして小畑君。次期部長。平君同様、これまでの歴代の記録を更新する資質を持っています。昨年、平君と小畑君は僕の担任するクラスでした。オリエンテーリングキャンプから教室に戻ってきた時、教室が暗く、誰も電気をつけようとしませんでした。誰がつけるのか見ていると、みんな知らん顔。暗い教室にただ座っていきます。小畑君はごく自然に、電気をつけました。その時からです。小畑君が陸上部に入ればいいなぁと内心密かに思っていました。

僕が見ているのはそういうところです。
小畑君は陸上部に入ってくると、僕がそれまで必死になって呼びかけていた陸上部の試合の通知などを、ごく自然にやっていました。部長に指名するのに、これ以上の理由が必要でしょうか。
二人は昨年の夏合宿の時点で、それまでの先輩たちの記録をことごとく塗り替えました。身体的にも恵まれているかもしれません。でも、僕が彼らに可能性を感じ続ける理由はもっと別のところです。
陸上と真摯に向き合っているか。
僕の視線をまっすぐ受け止められる生き方をしているかどうかです。

偽者では勝てないと言いました。
周りが守っていないということを言い訳にして校則を守ることができない、
でも、僕には守れと厳しく言われているからばれるとまずい、
守れていない瞬間があるから視線を逸らす、
嘘をつかなければいけなくなる。
自分達が進むべき道は示されているのに、
自分が正しいと思うことをやりきることができない。
言い訳ばかり。
上手く行ったら自分のおかげ、上手くいかなかったら他人のせい。
偽者とはそういう人のことです。

チーム戦を大切にするという方針の元、女子4継にばかり時間を割くことになりました。しかし、レース後、4継メンバーからはレースに対する真剣さや、感謝の気持ちが述べられることがありませんでした。真剣にアドバイスをしていても、何も返ってきませんでした。僕が逆の立場だったら、「先生、不甲斐ないレースをしてしまってすみません。先生のためにもベストな結果を出したかったのですが」という一言くらい言わずにはいられません。その後、足数などのアドバイスを送りましたが、それにも返事はなし。僕なら「今回は〇〇足でやっていました。先生のおっしゃる通り、次の練習から試してみます」「個々の力がレベルに達していなかったのは、自分たちの努力が足りなかったせいです。メンバーで話し合って、部活以外の時間でも一緒にトレーニングなどやっていきます」くらいのことはきっと伝えます。それが一生懸命やってくれている先生に対する礼儀であり、何より自分たちが本気であるということだけは譲れないことだから言わずにはいられないのです。

やはり今後は、本気の人間の本気に応えたい。そう思います。
そして、僕の本気を上回るくらいの大きなうねりがやってくると感じます。
飯盛君も、安達君も、過去の栄光ではなく、過去の歴史に変えるときが近づいています。
駅伝監督の坪田監督も、
日本陸連短距離ブロック長の苅部先生も、
out of reach, but not out of sight
今は届かない、でも視界から消えているわけではないのです。
やるんだったら大きな夢を持とう。
初めから小さくまとまるな。
高校3年間は誰もが与えられた、
本気で夢見る最後の期間なのだから。
周りを見るな、下を見るな、ただ一点、上だけ目指して、自分が正しいと思うことを、価値があると思うことをひたすら積み上げろ。
頑張って努力して、結果が出たから価値があるんじゃない。
価値があると思うからこそ、頑張れるんだ。
そんな頑張っている君のことを見て、頑張らない人は悪く言うかもしれない。邪魔するかもしれない。
そういう人間はいずれ離れていく。
頑張っている人間の元には、自然と頑張る人間が集まる。
そいつの期待を裏切りたくないから、もっと努力する。
もしかしたらそいつの分まで背負って走ることになるかもしれない。
そんなこと、大学に行ったら本当に一部のエリートしか体験できない。
でも、君達ならできるんだ。
エリートでなくても。
高校3年間を見くびるな。
遊ぶのはいつだってできる。
お洒落だっていつだってできる。
適当にやることだって。
今、頑張ったことは、君たちの心の中で一生燃え続ける炎となる。
それだけは間違いない。
そういう高校3年間を経験した僕が言うんだから、間違いない。
誰よりも充実した高校3年間だったと、
その後の人生、今日にいたるまで努力し続けられたのも、あの3年間のおかげだったと、
そう言い切れる僕がいる。
陸上部の顧問をやっているのも、結果を出したいからじゃない。
押し付けだろうと何だろうと、
本気で過ごした3年間でしか得られないものを与えたい、
ただ、その一点のみ。
だから、頑張れ。
卒業式の時、誇らしさで涙が出ないくらい頑張れ。
高校を卒業したくないなんて思うのではなく、
早く大学に行って、その先の自分の可能性を知りたい、そう思えるくらい頑張れ。
そういう気持ちを全て込めた言葉が、君たちの背負っている言葉。
Seize the day. 
その日を掴め
2016年04月23日
おはようございます。
今日は総体支部予選初日でした。
初日結果
初日の様子

最初は水上君、男子1500Mからでした。
事前に打ち合わせた通りの展開で、3周目に少し落ちましたが、他の選手と比べて余裕があるのは明らか。そこからの追い上げが僕たちの伝統の戦い方。
歴史の再現。
普段の練習通りにレースを戦う。
とても勇気のいることです。
見事ベストを7秒更新。
先陣を切ってくれました。
続く短距離田中君。
怪我で練習できない期間がようやく開けたばかり。
冬の積み重ねと、怪我の間も技術練を欠かしませんでした。
練習通りのスタートダッシュ、全体でもトップ。
部活全体のテーマが最初の20Mの速度だったので、中間走はもたつきましたが、見事ベスト更新。
逆に言えば、これからの練習でまだまだ成長できます。
そして1年生。
1年生は例年6月の学年別がデビューですが、今年は中3の冬から参加してくれたので、松井さん、山本さんは春季大会から、江平さんも走り始めて間もないですが参加することに。
1年生がほとんど参加しない大会に出るのは勇気がいることです。
6月までの練習に対する意識を変える上でも貴重な経験になります。
この話を聞いた丸田コーチは羨ましいと言っていましたが、全くその通り。
陸上部の新しい歴史が始まっています。
3人ともこれからの可能性を感じさせる走りをしていました。
そして女子4継。
練習してきたことは出せました。結果として詰まりましたが、自分達の4継という型を持ってやり切れたかどうかが大切です。
個々の力が同じチームなら、僕達より速く走ったチームはないと思います。
でも、そんな技術のことよりも、もっと大切なところが欠けているのです。
陸上に対する想いなら誰にも負けないと言い切れるだけの姿勢があるかどうか。
そして感謝の気持ちが全くない。
これでは強くならないし、今後指導する気持ちも起きません。

その他の部員達も、総体支部予選、都大会進出を決めた選手たちの表情、姿勢を忘れないこと。
走っている時、誰でも苦しい瞬間はやってきます。自分の弱さに負けそうになった時、歯を食いしばってそこから先に一歩進めるか、周りにわからないように手を抜くか、その差は君たちがどういう人間かということです。
今日、結果を出すことができた人は自分を越えられた人。
自分にできるか不安になった時に、できると言い聞かせられた人。
でも、これではまだ戦えない。
大会のときに自分を越えるだけではベスト更新、都大会に出た人は日々の生活の中で自分を越え続けた人。
髪型や、見かけではなく、自分のやってきたことにプライドを持てる人間かどうか。
正攻法で毎日勝負できるかどうか。
陸上は厳しいスポーツです。偽物のままでは勝てない。
だからこそ、人間的成長ができるスポーツ。
部活があろうとなかろうと、実践し続けるのです。
Seize the day.
2016年04月22日
おはようございます。
Every cloud has a silver lining.
顧問の日誌の方にも書きましたが、厚く覆われた雲の先にある陽の光を受けるために、銀色のチャックがついているという英語のことわざです。
これまでの苦労全てに意味があり、
僕から怒られたこと、
自信をなくしたこと、
成りたい自分に届かない自分への悔しさ、
全てが今日につながったのだと思います。
今日の練習ほど、自信を取り戻せたものはありません。
戻ったのではなく、進んだのです。
一段、階段を上がったのです。
女子4継にこれまでにないオーラが出てきました。
代々受け継がれてきたものです。
明日の結果がどうであれ、
今日僕が感じた気持ちは変わりません。
今日という日に感謝します。
僕の戦いはここまで。
ここから先は君たちだけの領域。
さぁ、どうする。
満足しないこと、
安心しないこと。
不安定の中で加速していく、それは短距離の走り方だけの話ではありません。
不安と向き合うこと、
そして克つこと。
これ以上ないほどの舞台が整いました。
保護者の皆さんは、是非見に来てあげてください。
女子4継
南大沢、上柚木競技場、15時半スタートです。
総体支部予選、始まります。
2016年04月21日
おはようございます。
今日は先にビデオ学習をしました。
1年生には少しずつ陸上のこと、自分の体と心について学んでいってほしいと思います。
そして目標を持つこと。
3年後の自分がどうなっているのか、
そのためには1年後どうなっていなければならないのか、
半年後、
1カ月後、
今週、
そして今日何ができるようにならなければいけないのか、逆算して決めていくのです。
なりたい自分を追いかけ続ける日々ほど充実したものはありません。
昨日できなかったことが今日できるようになり、明日はきっともっとできるはず、そういう期待感の中で早く寝る。
朝は早く起きよう。
そういう毎日をどれだけ継続できるかどうか。
自分がどうあるべきか。
周りは関係ないのです。
スポーツに本気で取り組んでいる人の姿はかっこいい。
真剣になった時の君たちの姿はかっこいい。
失敗すること含めてスポーツ。
失敗を恐れず、本気になろう。
できることの全てをやりきって、いつの日か立てるように。
自分だけのスタートラインに。

総体予選まであと2日。
2016年04月19日
おはようございます。
今日はみんなで武蔵野陸上競技場での練習。
時間は短いですが、本当に充実した時間でした。
短距離は女子が通し練。
男子も3人までバトン練ができるようになりました。
1年生の動きも、短距離、中距離とみんな頑張っているので、本当は一人ひとりにアドバイスしたいことがあるのですが、一人では足りません。
逆に言えば、1分の時間も暇がなかったということ。
充実していたということです。
特に女子4継は、いろんな想いの詰まったものになりました。
怒られても、怒られても、めげずに進み続けた。
そういう強さが4走の福井さんの走りから伝わってきました。
たった一瞬の世界ですが、一生忘れない一瞬の輝きがありました。
総体支部予選、
整いました。

女子4継
林→保谷→岩崎→福井 54秒75(1→2 5秒16前0.97バトン2秒85後1秒32、2→3 4秒95前1秒25バトン2秒68後1秒06、3→4 5秒19前1秒29バトン2秒60後1秒30) スタブロなし
練習ベスト更新

<練習ベスト更新者>
150後半走
大山、藤森、大塚、浅見、河野、山口、会田
2000
近藤
800×4
松井
600
田丸、藤原、三浦
2016年04月09日
おはようございます。
今日は昨日の新歓説明会に来てくれた1年生も参加しての練習となりました。
僕はPTAのため、途中までしかいられなかったため、短距離はアップのところしか見れませんでしたが、技術的にはこれから身につけなければならないことがたくさんありますが、速くなりたいという意識が伝わってきました。男子も、女子もこれからを考えるとワクワクしてきます。
中長はオールペースという、みんなで同じペースで走るメニューでしたが、ちょうどPTAのために学校へ戻る時、男子と女子の集団走が重なりました。
圧巻
昨日、新歓のプロモを陸上部OB/OGラインにも流しました。
初代でコーチをやってくれていた高橋君が、今度どこかの土曜日で練習に来てくれると連絡をくれました。
800で、都選抜出場し、11月3日の都駅伝まで現役を貫いて一般受験で早稲田の政経に合格した努力家です。
彼が来ると必ず話したのが、陸上日誌をつけること、でした。
僕のことを最初から最後まで信じて、ついてきてくれました。
1年生の生み出した大きなうねりが、最高に輝いていた時代の部員を呼び寄せたのです。
そして、そのうねりを生み出したのは、こうなると信じて進み続けた僕の信じる力と、雨の日も、風の日も、何度も何度も怒られながらも、ここまで僕のことを信じて変わろうとし続けてくれた2・3年生の頑張りです。

希望に溢れる春が始まりました。

<練習ベスト更新者>
30
大山、福井、南本、藤森、浅見、山口、田所
50
大山、福井、藤森、浅見、河野、山口、田所
2016年04月08日
おはようございます。
1年間、準備してきた日がやってきました。
法政高校陸上部新歓です。
1年生がホールに集まり、部活紹介がそれぞれ始まりました。
陸上部で得られる全てのことを2分30秒に込めました。
全体の新歓が終わると、いよいよ学習室での陸上部説明会。
何かが始まる、そう感じた飯盛君たちの代の時よりももっと多い、18人もの1年生が集まってくれました。

今年は東京駅伝三鷹市代表選考会に中2で初めて参加した学年。
選抜された松井さん、南本さんから始まった縁が、少しずつ少しずつ広がっていき、これほど大きな輪となりました。
あのプロモには、陸上部とは、走るとは、そして高校生活とは何なのか、そうしたことへの答えが写しだされています。
法政高校陸上部が目指すものと、君たちの目指すものが完全に一致した時、
そこに待つのは陸上部でしか得られない最高の3年間です。
自分の可能性を信じて、ひたすら努力し続けられること以上の幸せがどこにある。
君達高校生にだけ与えられた特別な時間。
高校3年間。

Memories are the key not to the past, but to the future. - Corrie Ten Boom

君たちが今の僕と同じ年齢になった時、
あの時、陸上部に入るという決断をして良かったと思えるように、
陸上部でほんっとうにがんばった、と言えるように、
今を生きよう。
Seize the day.
2016年04月05日
おはようございます。
今日は法政高校入学式でした。
改めて、入学おめでとう。
高校の3年間は特別。
今の僕があるのも、高校の頃の記憶のおかげ。
君たちにとっても特別な3年間になると思います。
大人になった時、
上手くいかないことばかりで自信を失いそうになった時に思い出す記憶。
これから続く何十年という月日の重さと等しい重さを持った
青春の煌めき。

そして法政高校陸上部新歓プロモ披露まであと3日。
2016年04月03日
おはようございます。
春季大会2日目です。
春季大会2日目の結果

新高1の三浦さんは初参加の大会で8組2位という結果を残しました。上位でゴールするという経験は、何にも代えがたい経験です。
高2の男子長距離陣の平君、小畑君の活躍もものすごいものがありました。僕が想定していたタイムを遥かに超える結果を出してくれました。
うれしいです。
自分にとっては確実に結果を出せるメニューだと言うことはできても、生徒たちにとっては有効ではないのかもしれない。常にそういう不安を抱えています。その不安を打ち消してくれる大活躍でした。ありがとう。
結果を出した人、出せなかった人、何が違うのか、もう一度よく考えてみましょう。
同じ練習をしているのです。
僕と同じ意識で取り組むことができれば、結果が出ることは僕が証明しています。
僕の言っている意識とは、練習中のことだけではありません。
競技場にいるわずか数時間だけ頑張るのではなく、普段の生活スタイルから変えられるかどうか。
校則を守ることができるかどうか。
周りを見て、周りに流されてしまう弱い人間では結果は出せません。
今回結果を出した人と、自分とを冷静に見比べてみればわかるはずです。
トラックでの違いはありません。
競技場以外の部分、人としての強さ、誠実さ、謙虚さ、そういった強さ。
着飾った生き方ではなく、全てをシンプルに。
そして、僕が言ったことを最後まで信じられるかどうか。
信じる力です。
自分の考えと対立した時に、自分の側に非があると、直さなければならない点、改善しなければいけないところがあるのだと受け止められるかどうか。
それが100%の信頼です。
100%の信頼に対しては、120%の信頼で返します。
都大会、行きましょう。
2016年04月02日
おはようございます。
今日は2016年度初戦、春季大会でした。
松井さんの保護者様より部員に差し入れをいただきました。
ありがとうございました。

春季大会初日結果
春季大会の様子


去年の秋季大会以降、モチベーション高く取り組めていた12月、修学旅行、スキー教室以降の迷走などいろいろありました。
一時は管理顧問になろうかと思うくらい自分のやる気と生徒のやる気に乖離が見られましたが、それでも今いる部員たちは僕の言っていることをきちんと受け止め、ついてきてくれました。
意識が変わり、練習に向かう姿勢が少しずつ変わり、今日を迎えました。
君達は感じていないかもしれませんが、君達は本当に恵まれています。
大曽根コーチがいて、丸田コーチ、岩橋コーチがいて、いつでも練習しに行ける競技場が4つもあって、昔は選択肢がほとんどなく、雨が降ったら体育館。雪が降ったら何カ月も体育館。都築先輩が済美を見つけてくれて、木寺先輩が東大和南公園を見つけてくれたおかげなのです。
いろんな先輩たちの悔しい想い、それを繰り返したくないという僕の想い、そうした想いが法政高校陸上部を新たな形にしてきました。
かつての先輩達からしたら、春季大会から新高1が出られることや、練習動画、練習設定用紙、記録の管理、中長距離の新たな指導理論、そして短距離も僕が指導できるようになったことは先輩たちの痛みから生まれた新たな希望なのです。
Casting pearls before swine(豚に真珠)
価値のわからないものに価値あるものを与えることにならないように。
ありがたいという感謝の気持ちを誰に対しても、どんなことに対しても、どんなものに対しても持てる人間になること。
何をしてもらっても当たり前だと思ってしまえばそこに成長はなく、
ありがたいと思う気持ちからは力が生まれる。
いろんなものを背負った方が強いのです。
今日の女子4継ではチームとして背負うものの弱さが出ました。誰か一人だけ意識が高くても、誰か一人だけ低くてもダメなのです。
A chain is as strong as its weakest link.
鎖の強さは一番弱い繋ぎ目で決まる
みんなで、チームで成長していくしかないのです。
課題は心の弱さだとはっきりしています。
技術ではなく、必要なのは強さ。
チーム戦で納得できるレースができなかったことは痛かったですが、個人では納得いく結果を出せた人もいました。
特に初めて参加した新高1はとても良い結果を出し、楽しみなスタートになりました。
信じる力
自分ならできると信じるのです。
最後まで信じられた人にだけ勝利は訪れます。
2016年03月24日
おはようございます。
今日は気温5℃、そして雨の中での練習でした。
普段は高校生で賑わう競技場も、今日は法政の貸切状態でした。
他校がやらないときにやる、他校がやらないことをやる、そこにチャンスがあります。
意識の部分は間違いなく変わってきたと思います。
練習後にフォームを撮ったビデオを確認する姿も見られるようになりました。
陸上日誌も、自分の高校時代の宝物としてください。
僕が公開している練習日誌を参考に、どんなことを書けばいいのか見てもらいたいと思いますが、一つ大きく違う点があります。
それは僕の方のはいろんな人から見られることを前提に書いているので、書けることと書けないことがあるということです。
君達のは自分だけの大切なノートにして、人から見られることもないので、思う存分書いてもらいたいと思います。
体重、体脂肪率を記録するようになるだけで、体はフィットするようになります。
起床時の心拍で、その日の練習強度が決まり、コンディション数値で今日一日の過ごし方が決まっていきます。
その日にやった練習、感じた強度を記録しておけば、その何日後に自分の体が完全に回復したのかを見ることができます。そうすれば、大会の何日前までどの程度の追い込みができるかがわかるようになります。
練習の種類ごとに記録をまとめるページを別に作れば、自分の成長を実感することもできます。
自宅付近のジョグコースをランニングシミュレーターなどで距離を測定し、簡単な地図でまとめてもいいと思います。
僕は高校でテニス部だった頃そういった記録を全くしていませんでした。
もし、そういうノートがあったら、きっと今でも大切な宝物になっていたことでしょう。
その時もらったアドバイス、仲間との約束、達成したい目標、チームスローガン、その日の気持ち。
社会人になった時、君たちは初めて誰からも守ってもらえない世界に立つことになります。
言い訳なんてできません。
会社からの信頼、顧客からの信頼、一緒に人生を歩むと決めたパートナーからの信頼。
そういったものをたった一人で背負わなければならないときも来ます。
学生の頃であれば、先生のせいにしたり、学校のせいにしたり、親のせいにしたりして交わす、甘えることもできますが、社会人になるということは、大人になるということは、責任を負うということはそうした厳しさがあるのです。
何かにすがりつきたい、
自分の価値を確認したい、
自信を取り戻したいと思うときもきっとくるでしょう。
そんなとき、自分が高校時代に書いた陸上日誌を見直してみるのです。
そこにはきっと、本当の自分がいるはずです。

<練習ベスト更新者>
40
北川
2016年03月22日
おはようございます。
柔らかな日差しと心地よい風が、新しいシーズンの始まりを告げています。
今度こそ、生まれ変わろう、そういう意志の強さを部員達から感じました。
気持ちが変われば、結果が変わる。
人が大切なことに気づき、変わろうとするのに遅すぎることはありません。
中3の育成組も人数をどんどん増やしています。
僕たちの真剣な様子を見ても、それでも入ろうとしている子達です。
同じ方向を見て、駆け抜けていける仲間たちです。

今日は短距離のTTでした。
<100>
3年 保谷 14秒07
3年 福井 14秒34
2年 林   14秒47
3年 岩崎 14秒52
3年 北川 14秒67
1年 南本 14秒80

<200>
3年 福井 29秒95
2年 林  30秒37
3年 岩崎 30秒57
3年 北川 30秒79

<4×100R>
福井→林→岩崎→保谷 55秒51

ここからスタートです。
2016年03月20日
おはようございます。
今日は多摩湖駅伝でした。
本日はたくさんの方に応援に来ていただきありがとうございました。
また陸上部OB/OGチームも見事な走りを見せてくれました。
時を経て、また同じ場所で同じ形で再会できることは本当にうれしいことです。
また来年、会いましょう。
多摩湖駅伝の写真(林さん撮影)
多摩湖駅伝結果

しばらく部活日誌を書かなかった理由について先に説明します。
法政高校陸上部は僕が顧問になってから6年目。たった6年ですが、いろんな歴史があります。
わずか6名ほどの部員全てが都大会に出ていた時代。
高校から陸上を始めて、世界陸上で活躍する法政大学短距離ブロックで、日本一のメンバーとともに練習している部員。
箱根駅伝に出たい、という一心で陸上部に入ってきてその夢を大学で追い続けている部員。
初めて出た4継で都新人、都選抜と出場した短距離女子チーム。
初めて4人そろって出場した三鷹駅伝で優勝し、法政大学総長から直接お祝いの場を設けてもらった女子長距離ブロック。
本当にこの6年間でいろんなことがありました。
もっと先へ、その一心で団体戦のメンバーを、競い合うだけの人数を集めようと拡大路線にシフトしたのが今の2年生が入ってきた時でした。
当時の先輩たちは君たちのことを見て、心配していました。
「大丈夫か」
「派手じゃないか」
「意識が低いのでは」
でも、当時の僕はそういった声をはねのけて、こう答えたのです。
「陸上部で変えればいい。人は変われるのだから。才能がある人が集まって勝つのではなく、たとえどんな人間であっても陸上部に入ってきたら努力する人間に変われる、そういう部活に、そういうチームにしていこう」
僕は信じていたのです。
君たちはきっと変われる。

昨年の夏、新チームになり、大会があり、結果が出続けていた頃は、みんな僕と同じ気持ちでした。
大会が終わり、冬が始まり、身近な目標がなくなり、寒さからタイムが出なくなる。
テスト勉強と同じです。1週間前だけ頑張る。でも、3カ月前は頑張らない。

でも、僕が求めているのはそういうものではないのです。
1週間前だけ頑張るのではない。
ましてや大会当日に頑張るのは当たり前の話。大会当日に頑張らない人なんていないのです。
大切なのは、今日ここにくるまでに何を成し遂げたのか。
寒く、暗い冬の時期に、周りが何も成し遂げていないときに、どんな小さな積み重ねを繰り返せたかなのです。

部活日誌を書きなさい。アドバイスを聞きに来なさい。陸上に関心を持ちなさい。ひじきを食べなさい。プロテインを摂りなさい。低脂肪乳を飲みなさい。油もの・お菓子は食べない。体にいいものをたっぷり摂る。1日1種類100回の体幹トレーニングを毎日やること。
大会前の心構え、ルーティーン、走りの技術。

僕が伝えたこと、
それをやれば必ず君たちは速くなる。
それでも君たちは何一つやろうとしなかった。
僕の信頼を裏切り続けた。
そして、気にさえしなかった。
今年のチームスローガンは「信じる力」。
100%の信頼を見事に裏切った君たちに、一体僕はどう接していけばいいのでしょうか。
先生が怒っていると言いますが、それは当てはまりません。
僕は途方に暮れ、この先進む道が見えなくなったのです。
何のためにこんなに一生懸命やっているんだろう。
法政高校陸上部のために、ただひたすら書き続けているホームページ。
毎日の練習設定用紙、記録の数々。
写真、スライドショー、新歓の準備・・・
僕にしかできない、そう言い切れるだけの情熱をかけてやっているのです。
何のために?
高校から始めて、インターハイまで行けるか、都駅伝で関東まで行けるか。多分、ないでしょう。
指導者として全国で有名になる、そんなことも考えていません。
僕は、自分が手にした感動を、達成感を、高校3年間の成長を君たちに伝えたいと、
ただそれだけのために、
誰より大切な我が子の成長を代償にしてまでやっていることなのです。
この6年間、そうするだけの価値がありました。
きっと、そうして一生をかけて情熱を注いでいくのだろうと思っていたのです。
それが突然、見えなくなった。
ぱったりと途切れてしまったのです。
だから怒っているわけではないのです。
正直、悲しいのです。

と、普通の人なら、ここで適当にやっていこうと切り替えるのでしょうが、僕は僕であるためにもそうなるわけにはいきません。
僕にはやらなければならないことがある。
一生をかけて成し遂げなければならないと心に誓ったことがあるのです。
高校時代を共に過ごした仲間たちも日本を背負って頑張っている。
僕だけ諦めるわけにはいかないのです。

今年は冬から中3の育成組が練習に参加してくれました。陸上部では飯盛君以来の出来事です。
新たな歴史が生まれ始めています。
今日の僕からの話を聞いて、「変わりたい」、心の底から強くそう願った人だけついてきてくれればいいと思います。
都大会に行けるかどうかではなく、行きたいと思う子の、変わりたいと思うその願いを、全力でサポートする。
それが僕にしかできないことなのです。
それ以外のことはできません。
顧問がやりたいこと、
部員がやりたいこと、
それらが100%一致して初めて「楽しい部活」になるのです。
そこが一致していなければ、それは妥協でしかなく、「楽しくない」部活になってしまいます。
強豪だからつまらない、お気楽だから楽しいのではなく、
強豪でも顧問と部員が同じ気持ちなら、どんなに厳しく練習していもそれはやはりお互いにとって最高に楽しい3年間になり、
お気楽でも部員の目指すものがそれぞれ違えば、ケンカばかり。

今日の多摩湖駅伝で君たちの前を走り抜けて行った中学生たちの真剣さ。
負けたままでいいのか。
悔しくないのか。

3年間、陸上をやってました、

誰に聞かれても、胸を張ってそう答えられるか。
君たちの、君たち自身の価値を決めるのは周りではなく、君達自身です。
Seize the day
そういう毎日を365日のうち、何日送れているか。
そういう3年間にしたくないのか。
どんなことだって、本気でやってみなければ、それが本当に楽しいことなのかどうかはわからない。
本気でやってみたら、人生って最高に楽しい、僕がたくさんの失敗と後悔を繰り返して発見したことを君たちが今、気づくことができたら、人生最高に楽しくなる。
それに気づいて卒業してもらえるのだったら、何だってやる。
嫌われて結構。
2016年03月14日

おはようございます。
多摩湖駅伝まであと6日。
今日は選考会でした。
気温5℃、雨。
コンディションとしては難しかったですが、気持ちのこもった走りとなりました。
女子は中学生も参加しての選考会。
高校生が意地を見せました。
負けたくない、
その気持ちの積み重ねです。
毎回の練習で、その意地を、プライドを発揮してほしいと思います。
選ばれた選手は、走れない選手の想いを背負って走ります。
スタートラインに立つ権利、そして襷を次につなげる義務。

Seize the day

を掲げるチームのプライドを背負って、

法政高校陸上部2016初戦、始動です。


<男子選考会8000M>

選手
1年 平   30分01秒50
2年 水上  30分17秒57
3年 渡辺  31分52秒82
1年 小畑  DNF Lap 7?

補欠
1年 田丸  DNF Lap 3?

<女子選考会2400M>

選手
2年 神田  9分49秒15
2年 近藤 10分32秒07
1年 二条 10分42秒52
1年 武内 10分43秒94

補欠
育成 三浦 10分48秒58
育成 山本 10分49秒18
育成 松井 10分49秒36
1年 藤原 11分56秒94

<練習ベスト更新者>
60
北川、福井
2016年03月10日
おはようございます。
今日はマネージャー志望の子が3人も来てくれました。
せっかく来てもらった日に限って、計測するメニューが少なかったのは申し訳なかったのですが、雰囲気は伝わったかなと思います。
少しずつですが、駅伝があるんだという実感が出てきたような気がします。
練習に対する緊張感が芽生えています。
今日は答案返却、そして成績の確定日ということで僕の到着が遅れました。
それでもミーティングのあとすぐにメニューに入り、部員がアップを終えるときには自分のメニューが終わっていました。
同じくらいの意識で取り組んだら、練習時間ももっともっと短くなります。
強い学校ほど、ぱっと練習してぱっと解散するのが陸上の特徴です。
なぜなら、時間が大切だからです。
部員の様子を見ているとまだまだ、無駄な時間、ダラダラしている時間がたくさんあります。
そうした時間の間に単語でも覚えたら、一体一日何単語ずつ覚えられるんだろうと思います。
僕にはそういう無駄な時間が少しもないので、見ていると本当にもったいないと思います。
部活するのか、勉強するのか、友情を育むのか、全ての瞬間に意義を持たせること。
それこそがSeize the dayの意味です。
一生懸命やるということの先、
あらゆる瞬間、目の前のことに対して全力で取り組むこと、
勉強でも、陸上でも、全力で取り組めば、
楽しさがわかるようになる。
楽しいから続けられるのです。
2016年02月24日
おはようございます。
三鷹市の体育協会の新聞に陸上部が紹介されました。
三鷹駅伝を見ていて、その走る姿に感動したと言っていただけました。
これほどうれしいことはありません。
君たちの頑張りが、誰かの心を動かしている。
だからこそ、常に全力で。

2016年02月22日
おはようございます。
今日は試験前最後の練習でした。
そして、多摩湖駅伝まであと1カ月。
それでも部員は全員集まりませんでした。
個人的に頑張っている部員はいる。
でも、それがみんなの頑張りにはつながらない。
今できないことは一か月後もできる保証はありません。
自分が変わらない限り。
強かった先輩たちはお互いに声を掛け合っていました。
注意をするというのとも少し違います。
お互いに声をかけあうのです。
「駅伝まであと1カ月だね」
「やばくない」
「練習緊張するね」
「設定切れなかったらどうしよう」
「頑張ろうぜ」
「絶対表彰台乗ろうぜ」
「先輩のために頑張ろう」
女子部員が短距離、長距離それぞれ一人ずつしかいなかった時、駅伝にでるためには他の部活から部員を借りなければいけませんでした。しかし、1年生に3人長距離の女子が入ってきて、やっと自分たちで駅伝に出られるようになったのが、丸田コーチたちが一年生の時。何もわからず挑戦した1年目の駅伝、そして高2になった時。一番練習嫌いだった三角先輩が、丸田コーチに言ったのです。
「朝練しよう」
その年、彼女たちは多摩湖駅伝での区間賞を取り、その記録は今でも残っています。
そんな彼女たちは都駅伝に向けて自分たちで話し合って、甘いものを一切禁止にしたり、全てをかけて臨みました。
動かしたのは、
「先輩に1つでもいい順位をあげたい」
その想いでした。
あの年、100校近い学校が同じように1年間努力して僕たちと同じ想いでスタートラインに立ち、
陸上経験0からスタートした彼女たちが、
学校に練習する場所すらない彼女たちが、
その想い一つ抜け出して、
獲得したのが26位。
あのとき描いたその先は、16位を射程に収めるところまできていました。
陸上経験がないからこそ、
その努力は高校時代最高に輝いた証。
あの日のドキドキは今でも僕の心の中で疼いています。
いつかあの場所に還れることを祈って。
毎日が、毎回の練習に行くのが本当に楽しみだったあの頃に戻れるように。
人が最高のパフォーマンスを発揮するのは、
友達の期待を裏切りたくないと思うとき。
友達がいるからそこに行きたいと思い、
自分に期待してくれている友達がいるから、自分の頑張りでは足りないときには自分ではない誰かになってでも頑張ろうと思うのです。
先生に怒られるからではなく、
単純に友達の期待に答えたいと思うから頑張れる。
それがチーム。
それなら、今の君たちは、チームだと言えるのか。
今日の練習は最高だったと言えるのか。


100TT 男子
2年 吉田 11秒85(PB更新)
2年 田中 12秒09

女子
2年 岩崎 14秒15
2年 福井 14秒48
2年 北川 14秒86

2016年02月13日
おはようございます。
今日は15℃という春のようなあたたかさの中、TTをやりました。
陸上部にとって、TTは特別です。
朝から、昨晩から、TTのことだけを考えて緊張したりします。
お腹が痛くなったりもします。
自分に対する自信が出てきたり、急になくなったりもします。
自分と向き合う時間です。
ベストを出す準備ができたかどうか。
嘘をつかず、毎日正々堂々と勝負してきたかどうか。
偽者では勝てません。
たとえ、途中で止まってしまったとしても、正々堂々と積み重ねてきた日々がある人間ならば、そこからしか学ぶことができないことがたくさんあります。
君たちは、まだまだです。
できたような気になってはいけない。
自分がまだまだ未熟だ、陸上も、人間的にももっともっと成長しなければいけないという気持ちがあれば、可能性は無限です。
自分がどうすべきなのか教えてほしい、
心の底から願い続ける限り、
その気持ちが本物であればあるほど、
僕もその気持ちに本気で応えようと思います。
法政高校陸上部でそうして積み重ねてきた人は今、法政大学で世界陸上レベルの選手たちと短距離の練習をしていたり、全国から集まった猛者たちと箱根駅伝出場をかけて走り続けています。
都大会、都選抜、その壁は君たちが本物になった瞬間に開かれます。
無限の可能性の始まりは、今ある一日を全力で過ごすことのみ。
それこそ、SEIZE THE DAY

<TT結果>
200男子
2年 吉田 24秒63(ベスト更新)
2年 田中 27秒75

200女子
2年 岩崎 30秒96
2年 保谷 31秒16
2年 福井 31秒18
中3 南本 31秒97(初)
2年 北川 33秒33

800女子
2年 神田 2分47秒34
中3 三浦 3分01秒25(初)
1年 藤原 3分16秒02

1500男子
2年 水上 4分52秒29

1500女子
中3 松井 6分09秒32(初)
中3 山本 6分45秒72(初)

3000女子
1年 武内 13分16秒87(ベスト更新)
1年 二条 13分30秒59

5000男子
1年 平   17分45秒41(ベスト更新)
1年 小畑 18分09秒56(ベスト更新)
1年 田丸 18分26秒47(ベスト更新)
2016年02月12日
おはようございます。
明日のTTで必ずベストを更新する、そう思えるような1週間を送りなさいという話をしていました。
しかし、実際にそのように過ごせた部員はほとんどいませんでした。
今年のチームスローガンは「信じる力」です。
自分ならできる、先生の言うとおりやっていればできる、そう信じられるかどうかです。
この前、校則を守ることについて話をしたときも、ある部員は「自分達は先生が見せてくださった強豪校のようには強くなれない」と言いました。
そうやってやる前から諦める癖がついてしまっています。
でも、そうすると、明日を楽しみに待てるのでしょうか。
ベスト更新、そう思って1週間かけてきた人は、きっと明日が楽しみです。
今の自分にどこまでできるか、自分の力を試してみたくてワクワクしているはずです。
先週の日曜日、たっくんのサッカーチームの小6で一番速い子のマラソン大会ペーサーを頼まれました。
1.2Kの公園を3周、3.6K走ります。昨年、小5の時は合計タイムが13分55秒、1K3分51秒ペースでした。これでも3Kで11分30秒ペース、高校女子で言ったら速い方に入ります。ところが今年は13分を切りたいと言われました。10Kで1分1年間で縮めるならわかりますが、3.6Kで1分近く縮めるというのは凄いことです。念のため、一度1周走ってみてペースを教えてくださいと伝えました。
翌日、返信をもらいました。昨晩、走りに行ったところ、1周4分15秒でお願いしますと言われました。1K3分32秒ペース、3K通過が10分36秒、そこから更に600Mあります。
天性の才能かと思いました。
でも、話を聞いてみると違いました。
もともと、低学年の頃は足が遅く悔しい思いを続けたそうです。
その悔しさから走り続け、去年は1周目を4分5秒1K3分20秒ペースで入ってしまい、2周目・3周目が遅くなってしまったということでした。
その時のことを本気で悔しく思って、その日から毎日走り続けたそうです。
毎日。その本気には本気で応えないといけないと思いました。
1週間でレース前の状態に仕上げよう、そう決めて食事をアスリート食に切り替え、1回の食事を細かく分けて食事の回数を増やしました。
2月7日に53.9kgあった体重は51.7kgになりました。
たった一週間でも、人は変われる。
できると信じ、本気で取り組むこと。
明日が楽しみです。

<練習ベスト更新者>
60カーブスタート
吉田、南本(初)

60カーブ加速
吉田、福井、北川、保谷、南本(初)
2016年02月11日
おはようございます。
昨日行われた法政高校一般入試の合格発表がありました。
例年以上に陸上経験者が多数受験してくれた今年、進化を続ける法政高校陸上部の新たな歴史を一緒に作ってくれる部員を心から歓迎します。
高校3年間は人生を変える大きな転換期。
大人になってからは決してできないような挑戦が待っています。
毎日が驚きの連続です。
日々、自分の進化を感じることができます。
それこそ青春の煌めきです。
陸上の素晴らしさを知っている人、
走ることが好きな人、
走ったことはないけれど、今の自分を変えたいと強く願う人、
球技に限界を感じ、努力が報われるスポーツをやりたいと思う人、
個人で結果を出したい人、
そして駅伝や、4継に対して選手だけでなく、応援メンバーも含めて一丸となって当日をドキドキ、ワクワクしながら待ちたい人、
選手としては活躍できないけれど、そうした選手をマネージャーという形でサポートしたい人、
そうした人たち、一人ひとりをチームに欠かせない一人として歓迎します。
こちらもご覧ください→入学予定のみなさんへ
2016年02月09日
おはようございます。
今日は時間的に非常に厳しい中での練習でした。
最後までメニューを終わらせることができた部員もわずか。
一秒一秒に対する意識がまだまだ低すぎです。
僕たちは練習環境に恵まれているわけではないので、天候や、競技場、学校活動などいろいろなことに練習が左右されます。
それでも、そういう状況があるということをあらかじめわかっていたのであれば、それに対して事前にしっかり準備すればいいだけです。
前日から、次の日の練習に向けての計画を始める。
HRが終わってからの動き、競技場についてからの流れなど、個人個人が責任を持って取り組めば、きっとみんな終わっていたはずです。
HRが終わるのが一番遅い人に合わせたら、練習ができません。
少しでも長く練習がしたい、できれば全部のメニューをやりきりたい、トレーニングも含めて毎日終わらせないとすっきりしないという自分の中でのサイクルが出来上がれば、1秒が今よりもっと貴重なものになり、時間の使い方が効率的になっていきます。
僕たちは社会に生きています。
生まれた瞬間からただ一点、旅路の終わりを目指して進み続ける一方通行の道を歩んでいます。
自分が生まれたことに意義を持たせること、
それは社会に貢献すること以外にはありません。
僕にしかできないこと、
君たちにしかできないことを限られた時間の中でいかにやりきるか。
多面的に。
陸上で結果を出すためには、練習、トレーニング、栄養、睡眠、それらを実現するための時間のマネージメントが欠かせません。そうしたことをやりきることは、将来、君たちが社会人となり、社会に貢献するときに必ず必要な力となります。
周りを見て、下を見て、「こんなもんでいいか」と生きていくのか、
自分らしさ、オリジナリティーを大切にして、
自分ならできる、
自分にしかできないことをやりきる価値ある毎日を生きていくのか、
君が選ぶのです。
今の僕のほとんどを作り出したのは高校時代の経験です。
こんなにも充実した最高に幸せな毎日を送れているのは、周りを見るのではなく、ただひたすらまっすぐ前だけを見て、進み続けてきたからです。高校生の頃描いていたものも、今、20年後の自分を想像して描くのも、輝く未来のみです。
不幸の中で生まれ、暗闇と共に歩んできた少年時代、教師になって15年間も自分でなかったら心が崩壊していたと思うような経験をしてきましたが、全ては考え方次第。君達だって、これから先、どんな不幸が待っているかはわかりません。希望する学部に行けないかもしれない、就職した先がブラック企業かもしれない、そんなとき、周りを見て同じように不幸に浸るのか、自分だけでも諦めずに努力し続けるのか、そういう力を身につけようとしているのです。
陸上を通じて、練習したいと感じるようになる。そのための時間を作ろうと考えるようになる。友達の顔色ばかりうかがって、自分の時間を潰してしまうのではなく、自分にはやりたいことがあるからと宣言して競技場にぱっと向かう。そんな行動が自然と取れるようになったら、試験の前に時間がないとか、勉強と部活の両立が難しいなどと言う自分はいなくなります。
僕の周りにも、時間がないと言う大人はたくさんいますが、
社会に大きく貢献している人達がそんなことを言うのは聞いたことがありません。
時間は作るものとは、そういうことです。
そして今日、ルールを守ることについて女子に改めて話をしました。
1時間近くかけて話したので繰り返しませんが、
陸上に関わる話だけをしているのではありません。
人としての成長、
今変われなければ、いつ変わる。
目が輝いている人の周りには自然と目の輝いた人が集まり、
澱んでいれば澱んだ人が集まる。
走りの能力を一瞬で変えることはできなくても、
考え方は一瞬で変えられる。
考え方が変われば、その後の60年、70年が変わる。
ばれなければいいやと怯えながら残りの人生を生きていくのか、
たとえ自分が損をすることになったとしても、正直に生きることで自分が幸せになるのか、
そういうことにつながるから言っているのです。


2016年02月08日
おはようございます。
今日は高1と高2の女子を部活停止にしました。
陸上は偽物では勝てないスポーツです。
食事を気を付け、全身を鍛えるトレーニングをし、ストレッチで柔軟性を身につけ、効率の良いフォームを研究する。疲労を回復させるために夜は早く寝なければならないし、朝練をするために休日も含めて早起きをしなくてはいけません。
1日走らなければ、感は鈍り、1週間走らなければ筋力は元に戻ってしまいます。
僕は英語教師であり、二人の息子の父親でもあります。
朝は5時半に起きて朝練をし、7時半過ぎに学校につき、放課後を部活指導に使えるように休憩時間もすべて返上して仕事をしています。朝練をしながら英語ニュースを聞き、学校に向かいながらも英語を聞き、学校でもCNNやアメリカのYahooなどを見ながら新しい言葉を覚え、携帯に記録しています。授業も他の先生と同じやり方では教えません。常にどうすれば英語力をつけられるのか考えながら、独自性を大切にして教えています。放課後になると部員が来る前に自分の練習を終わらせ、指導に当たります。家に帰ると次の日の昼ごはんの下準備をし、夕飯もアスリート食になるように準備します。Yシャツは自分で手洗いをし、洗濯のりに浸けて、乾いたら自分でアイロンをかけます。その間に部活の記録をし、ホームページを更新し、子供たちと一緒にテレビを見たりします。
休日も含めて365日、そういう日々の繰り返しです。
目の前のことに対して100%全力を尽くすとは、そういうことです。
疲れた、今日はもう十分やったよ、そうした少し前に自分がやったことを言い訳にして今を無駄にすることはできません。
1秒1秒が大切です。本当に価値があると思っています。
今、目の前にあることに対して100%であろうとしたとき、そこには一定のルールが常に存在します。
部活であれば部則、学校であれば校則、家庭の中にも家族で決めたルールがあります。
会社に入れば会社のルールがあり、陸上部員が陸上部のルールを守ることも、学生として学校のルールを守ることも目の前のことに100%取り組もうとしていたら当たり前のことです。
自分にとって都合がいいようにルールを曲げた時点で、君たちは目の前のことに対して一生懸命やることを放棄しているのです。
僕がこれだけ一生懸命取り組んでも、1年間で成長できるのはごくわずかです。
3年間しかない君たちが成長するためには、僕以上の自覚が必要です。
目の前のことに対して全力で取り組むことができない人はすぐに疲れます。
全力で取り組んでいると、そのことの本質が見えてきて、自分だけの独自性を大切にできるようになります。
どんなに頑張っても、タイムが出ないこともある、それが陸上だからこそ、周りに流されたり、自分より下を見ていては自分を見失うのです。そしてやがて、自分はこんなもんか、と思うようになる。結果だけが全てになり、結果が出ないことがわかりきった状態になり、頑張ることの意味を見失う。頑張って結果を出したから価値があるのではなく、価値があることを今、自分が自分にしかできない独自性を持ってやっているからこそ頑張れるのです。
単純にタイムだけで言えば、僕より上の人なんていくらでもいるでしょう。でも、僕と同じ毎日を送れる人は世界でも僕しかいません。僕がやっているトレーニング全てに価値があり、食事にも、睡眠にも、英語学習にも、家族としての僕にも、誰にも負けない独自性と価値があるのです。
法政高校陸上部の名を背負った服を着ているとき、僕には大きな誇りが宿ります。
今日、トラックの外側で一般の方が「法政ってあの法政大学の高校?」と話をされている年輩の方がいました。
君たちにその名を背負う覚悟はあるか。
法政大学高等学校としてまっとうな、偽物でない自分になれているか。
今日、練習に出ることを禁じられた生徒たちは今一度振り返ること。
陸上部としての誇りを持って行動すること。
2016年02月06日
おはようございます。
今日は一段と寒風が吹く一日でした。
レース前になると、気持ちが切り替わり、食べるものを気を付けるようになったり、練習を大切にする気持ちが強まります。普段の時と、その差が大きいほど弱い選手で、強い選手ほど普段の練習と試合前の意識の差はなくなります。
それでも、レースは大きなモチベーションです。
1週間後のTTで、必ずベストを更新する、そういう気持ちでこれから一週間を過ごしなさいという話をしました。
具体的にはまず、食事。
お菓子は食べない。
きちんとした食事を取る。
食事は1回に食べる量を何回かに分け、3時間以上物を食べない時間を作らない。夜6時以降は糖質(ご飯、パン、うどん)を取らない。納豆、魚、豚肉、牛乳などタンパク質(プロテイン)を多く含むものを食べる。
野菜に含まれる食物繊維は人間は消化することができないので、まず野菜から食べる。
食べる量だけを単純に減らしてしまうと、カロリーを消費できない体になってしまうので、総体的な食べる量はむしろ増やす。乳酸菌など腸内細菌を整えるものを毎日摂取する。そうした努力をたった1週間続けてみる。
きっとコンディション数値が先に結果を教えてくれる。
そして、毎日決まった時間に必ず体重計に載る。
体重が増えても、体脂肪率が落ちれば、筋肉が増えた証。筋肉が増えれば、地面に伝える力が増え、スピードが上がる。筋肉は脂肪と違い、カロリーを消費してくれる。体重が増えても、実際は強いエンジンを身につけたことと同じ。更に怪我からも守ってくれる。
大切なのは、この7日間で朝体重計に載る習慣をつけること。何か手に取るときにどっちが体にいいのか考えるようになること。限られたカロリーの中でベストなものを選択すること。そして残さないこと。
夏合宿でお世話になるファンタイムさんは、毎年僕たちの前に高校ナンバー1のチームである山梨学院高校が宿泊しています。山梨学院の子は、出された食事は必ず全て綺麗に食べ、残すことはないといいます。
それに比べて君たちは、食事を残してばかり。恐らく部屋でお菓子でも食べているのでしょう。
今年の合宿からお菓子持ち込み禁止であることは言うまでもないですが、なぜそんなことが必要なのか、それをこの1週間で感じ、結果を出すことで他の人から見たら意味の無いルールに、理由を、価値をつけていきましょう。
2016年01月26日
おはようございます。
昨日の寒さを体験すると、今日はむしろ余裕がありました。
短距離はエンドレスリレー。アンダーハンドを用いて、中学生も入れて楽しく練習できました。
中・長はスピードフォーム走とジョグ、中学生にとっては一日でこんなに走ったことはなかったはずです。
先輩は先輩らしく、そのような姿勢も見られました。
一人でも多くの人に走ることの楽しさを実感してもらい、
楽しさから始めたランニングがいつしか目標を持つようになっていき、
目標達成のために努力する自分と出会い、
自分以外の誰かのために真剣に努力するようになり、
仲間たちとつらいことを共に味わい、
共に楽しみ、
冬の厳しい寒さの先にある春の温かさを今まで以上にありがたいと感謝するようになり、
夏の暑さと共に刻まれる試合や合宿の鮮烈な記憶、
涼しくなってくる中で自己ベストがどんどん更新されていく秋に迎える最後の団体戦、駅伝。
悔しさも、感動も得られた全てを背負ってまた冬を迎える。
そんな一年を、後輩たちにも君たちの背中で伝えてほしい。
2016年01月24日
三鷹市 東京 法政高校陸上部顧問 木村 越
5時30分起床、朝練しました。
体重53.5kg
体脂肪7%
心拍56
コンディション29

今日は東京駅伝試走会です。朝練では定番のメニューをやることができました。疲労回復メニューができただけですが、とりあえず第一歩です。
1日走らないだけでも大きく変化する陸上。もとに戻すまでは簡単ではありませんが、毎日できることをしっかりやっていこうと思います。
昨夜、寝る前に急激に悪寒が走り、いてもたってもいられないほどの寒気に震えが止まりませんでした。布団に入ってからも全身の震えが止まらず、心臓まで震えだすような感覚に襲われました。毛布を何重にもかけて、普段使わない暖房までかけて何とかおさまりましたが、何だったのでしょうか。びっくりです。


朝練2.1K周回BUP10.48K
1周目9分52秒(1K換算)4分39秒
2周目9分33秒(1K換算)4分30秒
3周目9分17秒(1K換算)4分23秒
4周目9分11秒(1K換算)4分20秒
平均9分28秒(1K換算)4分28秒


single leg push-ups 60times
oblique abdominals 380times
functional hip A.A. 60times
core 800times
handstand push-up 100times
pogo 10times
knee tuck jump 10times
double scissors 10times
today10.48kmthis month189.72km
2016年01月24日
おはようございます。
今日は東京駅伝試走会です。
東京中の中学2年生が各市区を代表して集まる東京駅伝。陸上部のための大会ではなく、全てのスポーツを愛する中学生を対象とするため、この日はどの競技も大会を入れてはいけないことになっています。
法政中学には陸上部がないため、校内で参加者を募り、僕たちの練習に参加して準備し、男子1名、女子2名が代表選手として選ばれました。
今日は2月7日にある本番に向けての試走会。市区代表チームのテントが立ち並び、さながら本番のようです。
本番ではテレビの中継車も入り、豪華なゲストを迎えての大きな大会です。
法政中学ではあまり陸上競技に触れる機会がありませんが、三鷹市はとても力を入れています。
そういう学校の生徒と触れ合うだけでも法政の子にとっては大きな刺激になります。
そして、ここから高校駅伝を目指す子たちが羽ばたいていくのです。
2016年01月05日
おはようございます。
今日は高尾山トレイル初詣でした。→写真はこちら
例年より1日上げたせいか、一般の方や、他校の高校生が多かったですが、何とかトレイルもやりました。
去年卒業した、元部長の松野さん、エース三角さん、コーチ丸田さん、箱根駅伝目指して大学で競技を続けている飯盛君、2年前卒業のコーチ大曽根君、大学で競技を続けている短距離安達君が来てくれました。同窓会のような感じで、本当にうれしかったです。
更に、中学生も引き続き来てくれました。
ということで、これまでにない大所帯で新年最初の練習を迎えることができました。
法政高校陸上部の可能性は、現役生、OB・OGの足跡が増えれば増えるほど大きくなっていきます。

チームの可能性を信じて、ひたすら走り続けることを薬王院で誓いました。
2016年01月01日
おはようございます。
新年を迎えました。
2016年も、法政高校陸上部をよろしくお願い申し上げます。

年末から中学・高校と一緒に過ごした親友が泊まりに来ていました。
ドイツのオーケストラで首席オーボエ奏者を務め、帰国してからスポーツ心理学を音楽に取り入れるトレーナーとして活躍しています。
部活動指導のこと、スポーツ心理学の話などをしているときに、小学生の凄さという話になりました。
彼は小学校でも音楽を教えていて、演奏会に向けて指導をしていると、小学生たちの本気に圧倒されると言っていました。
休み時間にも彼のところに来て、これをやったほうがいいですか?などと積極的に聞いてくる、教えられているのではなく、自ら解決法を模索し続ける姿を見て、こういうチームが全国に行くチームなんだよなと感じたそうです。
小学生の頃は、自分たちの可能性に限界があるなんて思っていません。
指導者がいて、やるべきことさえ見えていれば、ただひたすらそれを信じてやり続ける。
つらくても、やり続ける。
その本気さは、中学生、高校生の多くが失ってしまっているものです。
では、なぜそこまで頑張れるのか。
それは、彼ら/彼女たちが信じているからです。
自分の可能性を。
やれば、きっとできるということを。
本気で信じているのです。
そういう人が集まったチームが全国に行く。
それはその通りだと思います。

陸上経験がない部員が本気で目指す。
短距離も、中距離も、長距離も都大会を目指そう、そういう話を昨年末からしてきました。
彼との話が偶然そういう話になったのも、陸上の神様からのお導きだと思います。
昨年、僕たちはチーム力をスローガンにし、チームとしての絆について学びました。
2016年、僕たちが掲げるスローガンは「信じる力」です。
あの頃、持っていた信じる力。
いくつか失敗していくなかで眠ってしまっている力を、今一度呼び覚ますのです。
自分自身を信じる力、
必ず都大会に行く。
顧問を信じる力。
寄り道をしている時間はない。ぶれずに、まっすぐ前だけ見て進んでいく。
チームを信じる力。
君たちなら、必ずできる。


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